【写真日記虫】触覚.

 蛾がとまっている時,触覚を前に出しているのと,体側に沿わせて目立たなくしている種類とがある.
 触覚を出していた方がいい意味で虫らしいと思う.
 そういえば,アニメやゲームのキャラには男女問わずしばしば触覚がある(頭髪が無駄にハネている).あれは虫並みの人格・脳みそであることの暗喩であるかもしれない.世の中には虫以下の人間だって沢山いるよ,と言うのは簡単だが現実にはそこまでのはなかなかいない.


 ところで,昆虫写真を撮る時は「触覚にピントを合わせる原則」があるそうである.写真はヒゲナガガの雄.ものには限度がある.いくら虫らしいとはいえ,虫過ぎる.こんなのにピントが合うわけない.

 雌は普通の長さである(長めではあるが).下の画像のものは,上とは種類が違ってそう.とはいえヒゲナガはどの種類でも触覚の違いはこんなとのこと.

 雄の触覚が発達しているのは,雌の出すフェロモンを感知するためというのが通り相場である.感度を上げたいのなら,他の蛾のように「くし状」にすればいいのだが,こいつらは単純に長さ勝負にいったものか.わかりやすくていい.


 こんな無茶な連中でも結構適応できているのが面白い.