2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2週間ほど更新できません。

明日から教員免許更新講習に行ってきます。交通費も講習費も何も出ません。完全に自腹です。道東からはるばる札幌や旭川に交通費をかけて何泊もすることと,その費用を考えると目の前が暗くなります。今は町中では1泊1万超えるからね。でも受講しないと罰…

Scionomia属更新。

Scionomia属。 ウスグロエダシャクの類。タイプ種の S. mendica は「乞食の」である。さすがにバトラー先生の命名は容赦ない。 再掲。これは S. anomala。 原記載文は「非常に distinct だが,dull-looking な種である」で締めくくられている。卓見なのだろ…

『Theatrum Insectorum』の「蝶蛾」を読む。(4) Index。

迷走しているのだけれども,考えなしに行き当たりばったり調べごとをしているので仕方ない。モフェット(Thomas Moffet 1553-1604)*1の『昆虫の劇場』(1634,死後出版)については発刊まで波瀾万丈の経緯があって,しかも複数の資料提供者たち(Wotton,Ge…

Scardamia属更新。

Scardamia属。 ハスオビキエダシャク。未見である。属名の由来は一つも分からない。例によってフランス訛りの人名の可能性が高いのだが,Gallica を漁っても不明。種小名 aurantiacaria の「aurantiacus」も辞典に全然載っていない。「生物学名辞典」や「動…

クワゴマダラヒトリ。

朝から Moffet の『Theatorum』の目次の訳をやっていて,虫の名前ですっかり嫌になった。 Cantharidos なんかはこちらの常識ではツチハンミョウやらカミキリモドキやらの柔らかい甲虫のことなのだが,そうではないらしい。シラミとダニとダンゴムシをどう使…

番外編。中世におけるワニチドリ伝説の発展について。(4/4)

(1)・(2)・(3) さて,ワニチドリの続き。次は1240年。Bartholomeus Anglicus の『諸物の特性について De proprietatibus rerum』。良きにつけ悪しきにつけ,ルネサンスで広く用いられた百科事典的自然誌本といってよい。 バルトロメウス=アングリク…

Ramobia属・Rhynchobapta属・Rikiosatoa属更新。

バルトロメウについてまとめた原稿を入れたUSBを職場に忘れてきた。一刻も早く帰りたい逃げ出したい一心が生み出したミスである。 というわけで,学名ごっこの続き。グーグル先生は「モバイルフレンドリーでありません」と言って怒っているのだが「固定幅…

Proteostrenia属・Protoboarmia属・Pseuderannis属・Racotis属・シャチホコ科書き直し。

やっと余裕ができて,HP「yyzz2; 虫画像 虫よもやま」更新(以下リンクがうるさいのだが,何だか対策だと思ってください)。一般的な価値は,HPの学名ごっこの方が16世紀の昆虫学よりも高いはずである。バルトロメウは後回しにして学名。 Proteostreni…

ケイさんからの虫メール。クシヒゲガガンボの類。ウスキツバメエダシャク? キアゲハ。ミヤマクワガタ。ハコベナミシャク。

悪夢のような,「前期中間考査→みくに会→学校祭」のスケジュールが終わって3連休。久し振りにHPをいじって過ごす。極めて非活動的だと言わねばならないが,(自称)知的営為とはそんなものなのである。 神奈川のケイさん@「ケイの言ってみようか!」管理…

第47会「みくに会」非公式レポート(6)。7月3日最終日朝。

(1) > (5) 最終日の朝。目覚めたのはとっくに明るい4時半。 布団を抜け出して残り蛾チェックに。これはもう恒例行事である。あまり特筆すべきことは見つからなかった。シャチホコガやミスジシロエダシャクはほとんど逃げていない。とうとうスズメガ…

第47会「みくに会」非公式レポート(5)。7月2日夜。

(1) > (4) ひさしからしたたっているの大粒の雨。夕食はジンギスカン@味付である。好みはともあれ,そちらの方がいろいろと合理的である。あのヘンテコな形の鍋で食べるのは二昔ぶり。山盛りの肉を見て,こんなに食べられるのかなといった声があがっ…

第47会「みくに会」非公式レポート(4)。7月2日中盤戦。

(1) > (3) 目が覚めると,わたしは時間をつぶせない人間なのでさっさと講演会場(=幹事部屋=宴会場)に行ってしまう。プロジェクターが準備されていて,Sさんがリハ中。漬け物バケツにしか見えない採集装置を幹事たちに説明している。 隅の長机で…

第47会「みくに会」非公式レポート(3)。7月2日前半戦。

(1)・(2) 「みくに会」2日目。習慣とは恐ろしいもので,時計を見ると朝の5時ジャストである。見回すと相部屋の重鎮たちは,デカルト的にいえば「生物機械」,アリストテレス的にいえば「植物的霊魂」の状態である。彼らは何時まで飲み,かつ議論して…

第47会「みくに会」非公式レポート(2)。7月1日後半戦。

(1) やがてトガリバカギバが増え出す。キマダラ・(オオ)マエベニ多い。マエキ・エゾ・ウスオビ。 ヤガではハンノケンモン,アカガネヨトウ。 スレものはほとんどなく,どの蛾も鮮やかなピンの色合いをしている。アオリンガがいい色で,売れ筋の一つ。完…

第47回「みくに会」非公式レポート(1)。7月1日前半戦。

いやいや,生の蛾からはね,すっかり遠ざかってるからねえ。ご覧の通り。わたしが全然場違いなのは,それは分かっていたのだけどさあ。7月1日から。採集会である「みくに会」に参加してきた。採集なんてしないけどさ。 いままで,報告・談話会である「みち…