ケイさんからの虫メール。クシヒゲガガンボの類。ウスキツバメエダシャク? キアゲハ。ミヤマクワガタ。ハコベナミシャク。

 悪夢のような,「前期中間考査→みくに会→学校祭」のスケジュールが終わって3連休。久し振りにHPをいじって過ごす。極めて非活動的だと言わねばならないが,(自称)知的営為とはそんなものなのである。

 神奈川のケイさん@「ケイの言ってみようか!」管理人からメールがきていた。5月24日と6月11日。
 神奈川は暑く,ケイさんは相変わらず忙しかったり病院に行ったりしているらしい。ブログの読書記録を見ると娘さんのことでもあれこれ気をもんでいるらしい。
 画像を送ってくれてとてもありがたい。もう自分で写真を撮ることは当分ないので当ブログで,虫の生写真を掲載できるのはケイさんのものか,妻のものかしかないのである。(催促している訳ではないので……)
 
 というわけで,画像。

いきなり双翅の美麗種。絵合わせで同定するのは怖い。「クシヒゲガガンボの類」まではOKだと思う。触角が櫛歯だったら♂なのだが,写真ではそこまで分からない。

 何か奉っているが,ツバメエダシャクの類の尾状突起まで痛んでいない完品の画像。

この属の蛾は眼と眼の間の色まで見て同定する。狙っていない限りそんな所まで撮るはずがないので,決定打がないのだけれどもおそらく「ウスキツバメエダシャク」。蛾屋としては普通に見かける蛾だが,それでも一般人なら気にもとめないだろう。いわゆる「虫眼」が発達してきたケイさんの将来が不安になったりもする。

 キアゲハ幼虫。

蝶の来る庭。個人的には新鮮なパセリの方がうらやましい。

 ミヤマクワガタ。濡れている。

 わたしはこちらの方が本職。クワガタ・カミキリ系ではない。

ボケ気味だったりスレ気味だったりするのだが,こういうのはだいたい「ハコベナミシャク」。HPのエダシャク学名編にようやく底が見えてきたので,きっと次はナミシャクになる。学名は“Euphyia cineraria”。「灰の」。「灰色」というよりも「(焼けた後の)灰」のイメージの語。

 毛虫。

おそらく「タケカレハ」。模様的には中令の感じ。カレハガ科の幼虫は一本調子に寸胴の太い毛虫であって,たいていは触らないのが賢明である。クマケムシと間違えなければ問題ない。

 というわけで,「キアゲハ」の羽化。どんな鱗翅でも新物は本当に美しい。色の輝きが違う。

キアゲハやベニシジミはあまりにも普通種すぎて当たり前の蝶なのだが,最も美しい蝶の1つだと思う。比べても仕方ないことだが,わたしはカラスアゲハよりもキアゲハを上位に置くだろう。
 そういえば遠軽の街中ではアゲハはほとんど見かけない。丸瀬布に行けばカラスアゲハがびゅんびゅんと飛んでいると生徒が言っていた。きっと私が見に行くことはないだろう。

 どうもありがとうございました。(._.)オジギ。