アオシャク連投(1),オオシロオビアオシャク.
撮りためた画像を確認していて,アオシャクの貼り漏れが多いの気付いた.「特集」をやるつもりで,例によってうやむやになったものらしい.
昨年の冬は「カメムシギャラリー」をやったことだし,ここらで「アオシャク亜科の放出」を.既出のものを含めてあるだけ出す予定.
HPでやれよ,という気もするが下書きみたいな気分で.やっぱり蛾の方が楽しい.わたしはやっぱり蛾屋化しているのだろうか.
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一昨年の8月だから,虫を撮り始めてやっと2か月.公園林の下草に,緑がかった大きめの蛾を見つけた.
05年8月5日.緑ヶ丘公園.同定力の全然ないころ.とにかく寄ってみる.はじめて見る,鮮やかな色彩の蛾.
フラッシュが少し蹴られたが,まあまあコンデジとしては上手く撮れた方だと思った.しかし,この植物の派手な緑の発色は今見ると何だかなあ.
やっぱり同定はできない.その日の記事.
緑がかった羽根の上玉の蛾→○.種類調べ中.
○は「まあ満足できる写り」の意.
現在ならば現場で分かる.サイズからも模様からもオオシロオビアオシャク.
あまり量産型の蛾ではないらしい.再会は翌年.
06年7月27日.錦大沼公園アルテン.前翅長は27mm.アオシャクとしては最大級の大きさである.
色がかなり白っぽいが光のいたずらというのではなく,色褪せているのだろう.「みんな蛾」でも「標本にするとすぐ黄色くなる。」との記述がある.先の2画像でも100%緑ではなく,黄色を帯びてきている.
学名は Geometra papilionaria subrigua .属名は「幾何学・幾何学者」,要するに「尺取り」である.小種名は「アゲハ蝶のような」.亜種名は「下+水を注いだ」,そういう単語があるのかもしれないが分からない.
命名者はこの蛾に「アゲハ蝶」を思い浮かべたらしい.どんなものだろう.色褪せなければ結構いい勝負ができるかもしれない.
※あちこち検索してみて,オオシロオビアオシャクはあまり語られていない蛾だと分かった.意外である.