アオシャク連貼り(6).コヨツメアオシャク.

 6種目.手持ちアオシャクの折り返し.訪問者の方々はそろそろ飽きてきたのでは.
 同じ属や亜科を続けると,微妙な差異に感歎するというよりは,単純にどれもこれも同じに見えてくる.
 というのも,人間の認識というのは,「差異を発見していく」よりも「類似したものをまとめていく」方向に良く働くそうである.「あれが違うこれが違う」に神経を使うよりも,「どれもこれも同じ」にしておいた方が疲れないかららしい.
 その点でいくと,わたしは能力が高度に発達している.出会う人間は「メガネをかけているかいないか」しか目に入らない(男女すら分からない)し,味は何を食べても同じである.疲れやすくなってから,認識がますますエコノミカルになっているらしい.
 蛾の同定にあたってはその能力が災いして,どう考えても他の人の5倍以上のエネルギーを費やしているのである.


 閑話休題(このブログから閑話を取れば何も残らないが).
 2007年9月13日.この日の最高気温は23℃.夜21時には20℃だった.
 駐車場の舗装の上を翅をばたつかせながら疾駆する蛾.
コヨツメアオシャク
 撮り失敗.


コヨツメアオシャク
 2枚目.ほぼ成功.ディスプレイを見て同定できる.コヨツメアオシャク
 この少し前に前回のヨツメアオシャクを調べていて,このコヨツメアオシャクも記憶に残っていた.


 3,4ダメ.


コヨツメアオシャク
 5枚目.ご尊顔を確認.


 6〜11ダメ.


コヨツメアオシャク
 12枚目.サイズはヨツメアオシャクより小振り.後翅にも白横線があるので区別はたやすい.


 13,14ダメ.追いかけ回すこちらの集中力が6分で切れた.やーめた.わたしは先も短い気も短い.


 学名は Comostola subtiliaria nympha .属名は「群れ+新芽」※訂正。拙HP「蛾の学名-コヨツメアオシャク」参照),小種名「繊細な」,亜種名「ニンフ(精霊)の」.