シャチホコ特集(16).クビワシャチホコ.

 毎日,愚痴のようなことばかり書いている.愚痴はやめようとつくづく思った.


 書くことがなくなったので,いきなり今日のシャチホコ


クビワシャチホコ
 クビワシャチホコ.前翅長23mm.06年7月28日.
 翅に黒褐色の太い筋が入って,これが肩から正面の筋にぐるーっとつながる.和名はこれを「首輪」に見立てたらしいが,こういうのは普通首輪とは言わないと思う.それまら何に見えるのかと突っ込まれても困る.黒筋でしかない.小種名のatrovittatus「黒帯で飾られた」の方が妥当な命名だろう.
 ところが属名が「Shaka」.これはどうしたって「釈迦」である.どうしてこんな属名が? 属名の方の命名者は,確認できていないが有名な昆虫学者松村松年氏の可能性が高い.


クビワシャチホコ
 上から.サイズは測定漏れ.06年7月1日.
 筋の後半が薄い.頭が禿げてないから,スレではなさそう.個体差なのだろう.


 この蛾の♂♀は眼視では触角で判断する.♂が櫛歯(ただし短い),♀が糸状だという.画像ではよく分からない.
 サイズは♀が心持ち大きいようだ.ここに取り上げなかった個体で29mmのものを見ている(参照:http://f.hatena.ne.jp/yyzz2/20060730013642).そちらは♀かもしれないととりあえず言っておく.そんな気がするだけである.


 明日から札幌出張.南陽堂に行くのは楽しみ.ブログ更新は3日間休みます.