06年の積み残しシリーズ,カトカラ編(1).ヒメシロシタバ.

 もう2月は半ばを過ぎた.あと1か月ちょっとで早春の蛾の季節が来る.それまではおととしの初出画像でつなげそうな状況である.


 シャチホコ,ハマキと渋すぎるところが続いていたので,ここらで華のあるものを.
 何とあの,一般受けする「カトカラ」である.こればかり追いかけている蛾マニアだっているらしい.そういう蛾だって(一応)わたしは撮っているのである.好きこのんで地味に走っているわけではない.
ヒメシロシタバ
 06年9月3日.このネズミ顔はシタバガ亜科のものだ.おそらくヒメシロシタバ
 比較的珍しめの蛾である.更に撮ろうとすると2枚目にして早くも逃走.
ヒメシロシタバ
 太い肉質の棒のようなものは腹部.どうやら慌てすぎて,裏返しになったらしい.裏の白いラインがかろうじて見えている(「みんな蛾」の「ヒメシロシタバ」【成虫♀写真1】参照).


 というわけで,何が「Catocala(下翅が美しい)」なんだかよく分からない結果.大体が,カトカラは食事に夢中の時以外はすぐに逃げるけしからん蛾なのである.