ケイさんからの春蛾メール。アシブトチズモンエダシャク。エグリヅマエダシャク。

 能力が衰えていく中で残り時間が少ないという焦りばかりあって,結局何もできないでいる。頑張ろうとすれば必ず反動がくる。
 土日月の3連休のうち,どこか1日は休日出勤をしなければならない。今日は正午近くに落ち込みがきて言葉が出なくなった。おそらく出勤は月曜。


 メールが何本かきていた。1つはイギリスの The Species Recovery Trust なる組織から。カバイロコブガの画像を使わせろというもの。Flickr なので,年に何回かこういう感じのメールが他所の国から送られてくる。
 使ってもらうのは全然かまわないのだが,結局はオリジナル画像の方が都合が良いだろうと思ってトリミング前の巨大ファイルを送るので,実は手間である。無断で使ってください。(使えるもんなら)商業利用も無断で可です。
 更に,モンキシロシャチホコも欲しいと言ってきた。( ゚Д゚) ハイハイ。


 こちらは嬉しいメール。「ケイの言ってみようか!」のケイさんから。
 かなり以前にネット囲碁で知り合った人。囲碁から足を洗った後もなぜか彼とは交流が続いている。時々蛾の写真を送ってくれるのは当ブログの(ほとんど稀少な)リピーターの方々ならご存じのところである。
 夜回りにさっぱり行かないわたしを叱咤するように,神奈川から春の蛾。


 4月20日。
アシブトチズモンアオシャク Agathia visenda
 彼への返信には「チズモンアオシャク」と書いてしまったが,同定ミス。「アシブトチズモンエダシャク」だった。北海道に分布しない種とはいえ,あまりに初歩的なエラーで恥ずかしい。
 マダラエダシャクの鳥糞の白黒と,アオシャクの新緑の緑と,どちらが鳥への擬態としてより優っているのだろう。鳥の視覚は人間よりも捉え得る光の範囲が広いそうだから,案外どちらもたいしたことないのかもしれない。色合わせ程度の擬態にダマされるようでは,鳥だって商売あがったりだろう。


 4月24日。
エグリヅマエダシャク Odontopera arida
 これはきっと間違っていない。エグリヅマエダシャク。サイズが分からないのがちょっと残念だけど,一般人は定規やノギスを日常的に持ち歩いたりしないものだから仕方ない。


 ところで,

 私は本日、流行にのってスマホにします。
1300万画素のカメラがついているので、もっといい写真が撮れるかもしれません!

 わたしはメール機能なしのケータイを平気で使っている人間なので,スマホなんて羨ましくも何ともないのだが,1300万画素!?
 わたしの愛機「α-700」(製造中止)は1220万画素,サブに回った「α-sweet」(今はなきコニミノ製カメラ)は650万画素なんだが。
 普通に撮る分には大差ないに違いない(負け惜しみ)が,暗いところや,切り出して拡大すると力の差が出る。
 まあいいや(いい加減)。


 バックは壁。一顧も与えずにただ通り過ぎてしまう人よりも,そこに小さな蛾を見いだせる人の方がほんの少しだけ幸福に近いと思うのだがどうだろうか。