ハマナスの葉の上での幼虫とサナギの偶然の出会い【写真日記虫】
7月12日,貴重な休暇をわたしは虫撮りに浪費すべく,札幌は円山動物園「昆虫館」へ特攻を敢行したのこと本日記の方で既報.温室は暑いばかりで犬死にでした.これも報告済み.
今日はその後,動物園内で撮影したもの.
ハマナスの花壇があった.花を愛でる心性はないので虫狙い.基本的にいるのはアブラムシとアリである.食指動かず.テントウムシの幼虫がウロウロ.あっちにもこっちにもいる.丁度シーズンらしい.成虫は見あたらない.サイドのオレンジ色が帯状になっているからナミテントウ.
でもテントウムシ撮ってもなー.あんまり普通すぎぽ.見あきてる.
とにかく主食のアブラムシはいくらでもいる.狩りというよりは,木にたわわになっている実を食べる感覚だろう.
サナギもいるいる.撮ってもつまらないのでスルーのつもりなのだが,動いている奴がいる.とはいえ,テントウムシのサナギはアリが来たときとか,もともと嫌々するような伸び上がる動きをするのである.珍しくない.まして,色が鮮やかなところを見ると,まだ蛹化して間もない.なおさら動くに決まってる.
ところがサナギのそばにいるのがアリではなかった.同じテントウムシの幼虫.サナギはしきりに動いている.どうやら幼虫がサナギの尾部に噛みついているらしい.
下はピョコリと伸び上がったところ.痛みの感覚がサナギにあるのかは分からない.
幼虫の顎がそれほど強いとは思えない.アブラムシの体液を吸う程度のレベルだろう.おそらく外皮が十分に堅いのなら,蛹化したてとはいえ,サナギは命をとりとめるに違いない.
このサナギが食い殺されてしまうのか,それとも幼虫が結局食事をあきらめてしまうのか,最後まで見届ける気力はわたしにはなかった.こいつらはどうせ忙しくないから何時間でもこんなことを続けるに決まっているのだ.