カメムシうじゃうじゃ【写真日記虫】

 カメムシは撮りやすい.
 例えばハムシやコメツキムシならカメラを向けた瞬間,ポロっと地面へ転落したりする.あるいはいきなり飛び立ったりして逃走を図る.ピントを悠長に調整している暇がなかったりする.
 その点,カメムシは概してとろい.たいていはのそのそしているだけ.いくらでもシャッターを切れる.
 臭いで身を守ればいいのだから,速逃げは必要ないという訳か.

 写真は木の葉の裏に群れているカメムシの幼虫.卵の殻が見えている.孵化したこの葉の裏でもうしばらくは暮らすつもりらしい.群れていることのメリットがあるかどうか疑問.敵に襲われた時には一斉に臭いをだす,という作戦かもしれない.
 ところでわたしとしては,この葉っぱの紅色や黄色の「吹き出物」のほうが気がかりである.カメムシの刺し傷とは無関係そう.ウィルス性? カメムシやらウィルスやら,不幸を背負い込んだ葉っぱである.

 せっかくだから,拡大.種類は全然わからない.10枚ほど撮ったが,どいつもこいつも全部同じポーズのままだった.少しぐらいなら動いたり逃げたりするのもご愛嬌なのだが.