[鱗翅]スズメガ小特集.モモスズメ.ヒメクチバスズメ.クルマスズメ.エゾシモフリスズメ.
ユウウツな月曜日.気力減退で夜回りには行かず.早い時間から飲む.酔った勢いで,虫写真投稿掲示板を荒らしまくった.
というわけで,まーだ貼っていない蛾像の発掘.7月13日に放置して置いたスズメガ連中を放出しよう.
というわけで「スズメガ小特集」.もちろんデンデンジミジミである.
すべて撮影は7月13日,苫小牧市樽前である.
その1.
モモスズメ.スズメガ科はウチスズメ亜科・スズメガ亜科・ホウジャク亜科に分かれるが,これはウチスズメ亜科.
たまたま後翅が広がっていて,赤色が見えている.この赤は外縁をのぞく後翅全体に渡る.
「桃雀」の名前は食草(モモ,ウメ,サクラなど)から.何だか人間に身近な樹ばかりだ.
その2.
撮影時に計測に失敗している(逃げられた)のが痛いが,おそらくヒメクチバスズメ.サイズが分かれば簡単だったはず…
クチバスズメとの差異は前翅後角の紋が接しているかどうかだが,どうにも微妙なところ.頭から腹にかけての正中線から「ヒメ」と判断した次第.(『札幌の昆虫』では「ヒメ」のみが掲載されている).
ウチスズメ亜科の,モモスズメと同じMarumba属.そういえば模様が似ている.「朽葉雀」は翅の色からだと思う.渋い.
その3.
クルマスズメ.指と写っているがこれで40mmほど.ホウジャク亜科.そういえば正中線の感じがベニスズメに,前翅翅頂の模様はハネナガブドウスズメを連想させる.
普通種であるが,色は鮮やかである.
その4.
エゾシモフリスズメ.大きい.50mm超である.これはスズメガ亜科.これで亜科がすべてそろった.
地面で転げ回ったときに,腹の白さと側面の黒白縞が目を打つ.北海道のスズメガの最大種だと思う.7月末でも頻出していて,クワ採りの子供が大きさに驚きの声をあげたりしている.
とにかく生活と仕事がストレスフルである.どうなってしまうのだろう.