クジャクチョウ.マグソコガネ.イチゴキリガ.フトフタオビエダシャク.

yyzz22007-04-21

 明け方に目が覚めると雨の音.降っている.
 今日もダメかと思ってHP「別館」の原稿書き.ニセツマアカシャチホコ


 ところが雨が上がった.気温も上がるらしい.仕事は明日回し.下草が乾く昼前にカメラを下げて出撃.


−−−−−−−−−− さて昼の部 −−−−−−−−−−−


 薄曇り.気温は12℃だが体感ではもっと暖かい.いつもの作業服の下にセーターを着込まなくても寒くない陽気だ.
 緑ヶ丘公園ではクロッカスが咲いていて,中学生とおぼしき団体がボート乗り場のあたりでにぎやかにしている.

 3mmほどの小さなゾウムシが最初に出迎えてくれた.


 ハエが3種類.カメラを向けると逃げる.虫が飛んで逃げることを冬の間に忘れてしまっていた.リハビリが必要だな.
 7mmほどの大きなアリ.創業者だろうか.
 ナナホシテントウ(右上画像).数mmのアシナガグモカメムシの幼虫かと思った.

 足元から黒い,2つの小さな何かが飛び立つ.チョウだ.シーズン初チョウ.地面にとまるのを待って確認.
 1頭はクジャクチョウ.もう1頭はおそらくエルタテハだが,こちらはすぐにどこかに行ってしまった.
 ターゲットをクジャクチョウに.
 このチョウの行動パターンは経験済み.お気に入りの日向ぼっこのポイントが決まっていて,例え飛び立ってもたいていは同じ場所に戻ってくる.飛び立った隙にポイントににじり寄っておくと,チョウは平気でこちらのすぐ近くにとまってくれる.

もちろん越冬物.さすがに後翅は痛んでいるが,色はあせていない.


 アメンボも出てきていて,交尾しているものもいた.画像は割愛.

ゴミのポリバケツの上になぜかマグソコガネ.

体長9mm.ときどき頭部を前に伸ばす.あくびをしているように見える.


−−−−−−−−−− 夜の部へ −−−−−−−−−−−


 スーパーで黒砂糖と焼酎と酢を購入.糖蜜である.今日は薄めに作ってみよう.


 <第1次出撃>
 三日月.春の月は舟を漕ぐ.夜7時はまだ天文薄明だろう.めっきり日が長くなってきたことを感じる.
 行きの車のライトに白い蛾影が2回浮かび上がる.
 電気カンテラの灯りに驚いて蛾が飛んで逃げる.それきり.糖蜜スプレーを追加して一時撤退.


 <第2次出撃>
 すっかり暗い.
 蛾キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!.

 大きい.1枚撮って,次にやることは逃げられる前の計測.26mmある.モニターを見ると,典型的なヨトウ柄だ.
 黒縞が気になる.後翅の模様ではなさそう.

横から.
 頭部の毛はそれほどうるさい感じではない.体が大きい分だけ防寒用具を節約できるのだろうか.縞模様は腹の上面だけに付いている.
 枚数を重ねている内に,敵はカクカクと震えだした.まずい.飛び立つためのアイドリングに違いない.急ぎピントを合わせて…

 ぎりぎり間に合った.結果オーライ.後翅の模様が分かった.これは同定上大きいかもしれない.腹の縞の方はスズメバチの擬態だろう.
 帰宅後,ただちに絵合わせ.イチゴキリガ
 図鑑をあれこれ調べて,触角と黒縞の太さからこの個体が♀だとか,北日本以外では割り方珍しい種だとか.


 <第3次出撃>
 糖蜜ハズレ.アルテンに回る.9時少し前.
 シャクガが来ていた.今シーズン2頭目

 あー,難しいやつだ.

 蛾LOVEさんの「似た蛾の比較図鑑」を熟読.でもよく分からない.
 とりあえず暫定「フトフタオビエダシャク」.
 付記:DNA分析で分類がやっかいなことになっているとのことだが,とりあえずOKとのこと.蛾LOVEさんに感謝.


 やっぱり春はいいなあ.