キクビアオハムシ.ナガメ.イカリモンガ.ナカモンキナミシャク.アシブトコバチsp.【写真日記虫】

 職場で片付けなければならない仕事が残っているが,とりあえずは4連休.9日朝には出来上がっていればいいので,気が楽ではある.


 初日から仕事なんてしない.朝から緑ヶ丘公園へ.
 人でにぎわっている.人のにぎわいに背を向けて落ち葉の上を歩き回る.


 小さな赤いクモ.4mm.顔はオニグモ系.
 足元は相変わらずコモリグモ.フクログモらしいクモを捕食している奴がいた.「虫@ふたば」へ貼り.


 運動もかねて坂を上る.坂の途中でハムシ.

 6mm.金属光沢の美しさである.キクビアオハムシ.ホストはサルナシ・ノリウツギだという.樹は分からないなあ.上翅の見事な点刻は,北隆館図鑑によれば「粗大」であるという.確かに細かくはないが.


 草がまだ伸びてきていないので,足元に飛んでくる虫がターゲット.甲虫やカメムシが結構足元に舞い降りて来る.

 ナガメテントウムシみたいに枯れ草を上って,てっぺんでしばらく様子を見てからまた飛んでいってしまった.


 足元から小さな鱗翅が飛び立つ.はじめはベニシジミかと思った.色が違う.セセリチョウ? 感じが違う.とまったのを見てすぐに分かった.図鑑でしか知らなかったイカリモンガだ.まさか現物に出会えるとは思っていなかった.

 驚くと飛び立つが,あまり遠くには行かず戻ってくる.少しずつ枯れ草の中をにじり寄る.しかし悲しいかな翅を開いてくれない.それどころか,上翅裏のオレンジ部分すら隠してしまった.

 その代わり,♀を呼ぶ「ヘアペンシル」を撮ることはできた.
 イカリモンガは「昼の蛾」の代表選手だ.遠目にはほとんど蝶.顔つきは微妙なところだ.眼は,これは蛾.昼間に見るアケビコノハの明適応の複眼と同じである.
 もっと待ち続ければ♀が誘引されるのを観察できたのだろうか.でも疲れたのでやめ.
 この蛾も越冬ものらしい.やっぱりこの時期はそんなものなんだな.食草はイノデ? ああ,シダかあ.


 池方面へ.蛾が飛び立つので追いかけていく.ところが強めの風に上手く飛べない.どんどん流されていく.
 
 このままだと池に落ちるなと思っていると,何とか落ち葉にしがみついて落下回避.

 ナカモンキナミシャク.なるほど擬態になっている.


 いつものトイレ.先日カオジロヒゲナガゾウムシのいた所だ.また妙なのがいた.

 腹が短くて腿がパンパンである.6mm.
 北隆館図鑑で調べる.「腿の太いハチ」というのはあまりいないものだと初めて知る.これはアシブトコバチの類らしい.コバチにしては大振りだ.
 これは寄生バチとのこと.寄生昆虫というのは小さくてヒョロヒョロしているいるような先入観があるが,このハチといい,カメムシに卵を産むハエといいなかなか見栄えがする.人間でも労働者に寄生している輩が妙に立派な外見をしているが無関係だろう.


 お腹が空いたので撤退.


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