夜に電話が.

 来た.大抵は離職じゃなくて利殖関係.
 そういえば以前切るタイミングを失ってあれこれやり取りしている時に,「別に生活に困ってないし,儲けたいとは一つも思いません」と言ったら相手の心の琴線に触れたらしく,急に口調が不機嫌な感じに変わった.あの人は生活に困っていたのかもしれない.
 さもなければ,職場で緊急事態が発生したか.だったら居留守を使った方が賢明である.


 でも,仕方ないから受話器を取る.男の声だ.
 ああ,同人のHさんだ.珍しい.詩誌の例会の連絡.やるとかやらないとかなっていた,わたしの祝賀だか何だかを済ませようということらしい.ということはわたしが出席しないとはじまらない仕組み.
 彼は来月のクリスマスの前あたりはどうかという.うーーん.そこら辺の休日は完全に仕事で埋まっている.夜なら札幌に出られるかな.
 でも同人の方々は高齢化が進んでいて病人ばかりなので,夜行動はしんどいことだろう.
 Hさんは,夕方くらいからなら大丈夫だろう,と言う.わたしは大丈夫かどうか分からない.うやむやのまま電話終わり.こちらの動きが決まったら連絡する運びに.


 そういえば,北海○の詩○○会の理事の投票用紙が届いていたけど握りつぶす予定.真面目に一生懸命やっている人には申し訳ないんだけど,誰が誰だか分からない.
 そもそも理事を投票で選ぶのがいいことなのかも分からない.誰もやりたくないから,投票という手続きで「押しつける」のだろうか.
 やりたい人が沢山いるなら,そういう人たちに勝手にやってもらって,当方みたいなその他が「陶片追放」の票を投じるという仕組みがベストなのだが違うだろうなあ.
 詩を書く人間が群れたがったり,その中で権力を得たがったりするとは思えない.詩は現在に向けてではなく,過去や未来に向けて書かれるものであって,今ここの人間たちとは無関係なものでしかない.