アオシャクを貼ること(5),ヨツメアオシャク.

 明日はまた休日出勤だが,一山越えた.今夜は久しぶりにゆっくり眠れる.1時や2時に起きなくていい.夢のようである.


 さてアオシャク.2006年8月6日.まだ一度しか出会っていない蛾.
ヨツメアオシャク
 ヨツメアオシャク.前翅長は18mm.斜め後ろで突っ伏しているのはマグソコガネと思われる.
 この頃はまだ同定用の写真だけ撮って満足する傾向が強かった.今だったら色々な角度から撮りまくるのだが.もったいないことをしたものである.


 特徴のはっきりした蛾である.専門家はどう見るのだろうか.北隆館『昆虫大図鑑1』から.

前翅は白色波状の内・外横線がある.横脉紋は白色で中心と周囲は褐色.外縁線は褐色,縁毛は白と褐色の斑. (p.180)

 まなざしは専門用語をなぞっていく.中でも横線のくっきりした白さは専門家の目を射るらしい.他の図鑑でも強調されている.わたしなどは,まず目玉模様が気になる(と言うか,それしか目に入らない).


 ヨツメアオシャクの学名は Thetidia albocostaria .属名は「(海の妖精である)テティスの子孫」(テティスについてはWikipediaで).なかなか由緒正しい血筋である.
 小種名は「白い+前翅脈のある」.図鑑の記述の偏向は学名に由来するのだろうか.
 それとも,その筋の人間には白い横線が必ず目にやきつくのだろうか….