補遺.コオニグモモドキ.
クモは同定がやたらと難しくて,貼ると大抵間違えていたり紛糾したりする.そのうち炎上しかねない.
今回のクモは,新海栄一『日本のクモ』(文一総合出版)の写真と瓜二つだからきっと大丈夫かとは思うのだが,クモのことだから危ない.クモ専の方々は本当にすごいと思う.
2006年7月12日.緑ヶ丘公園.
コオニグモモドキだと思う.5mm弱.モドキ続き.
上記『日本のクモ』によると,
夕方から活動を始め,枝葉間,草間に1本の糸を引く.クモはその糸の途中に待機して獲物を待ち,近づいてくる昆虫を捕らえる(谷川 1989) (p.216)
単純な探索,待ち伏せよりも一工夫している.これならハエトリグモのように眼の発達に力を注がなくてもいいし,ハナグモのように真っ昼間から体を晒すリスクを取らなくてもいい.
獲物を効率よく捕獲できるかは分からないが,そこら辺は要するにバランスの問題なのだろうと思う.
明日からきっと蛾ばかりになります.