シャチホコ補遺(1).マエジロシャチホコ.

 職場が年末進行モードに入って,というよりもわたしが仕事をため込んで限界に達しただけなのだが,無闇に忙しい.仕事をこなす能力も,仕事に手を付ける能力も極めて低い.ピンチになってきた.
 マルクスは「類的存在としての人間」だの「協働」だの言っているが,わたしは類的存在に向いていないから,当然労働もダメダメである.これは疎外とはきっと関係ない.


 というわけで,もう一日甲虫を貼ってシノごうかと思ったが,やっぱり蛾で行こう.
 これからずーーーーーーーっと蛾ばかりですからね.所詮世界は蛾なのである.


 2006年7月14日.未公開シャチホコ
マエジロシャチホコ
 マエジロシャチホコ.ほぼ22mm.しっかりした造りのシャチホコである.
 真上からも撮ったのだが,貼る分にはこの角度の画像でないと意味がない.
 「マエジロ」からも分かるように,このシャチホコの最大のポイントは前翅前縁の青ねず色の帯である.同定は容易.でもそれだけだなあ.その他の部分は(残念ながら)普通.


 ところで講談社『蛾類大図鑑』では,

日本特産種.北海道では少ない.本州では東北地方から近畿,中国地方まで分布,四国,九州の高地にも生息している. (p.617)

 北方系でも南方系でもないらしい.ならば関東が好きかといえば,茨城・埼玉では稀少らしい.どういう分布をしたいのだろうか.