フキヨトウ.ヨシカレハ.Bradina属のノメイガ.オオキバラノメイガ.ニセツマアカシャチホコ.エゾエグリシャチホコ.アブの類.

 「カラス」のブトボソさんからメールが入っていて,そのタイトルが穏やかではない.ただ「幼虫」とある.こんなタイトルのメールを出す方も出す方だし,もらって( ̄ー ̄)ニヤリッとする方もかなりアレである.
 内容はアケビコノハカメムシの幼虫画像,松の樹のハバチの発生状況について.
 浮世離れしているようでいて,離れた地点からだからこそ見えてくることも沢山ある.ブトボソさんの文体の行間には,どこかそういう苦さがいつもある.
 ※カラスと人間との関わりで戦っている方だということもあるのだろう.


 メールに「すっかり寒くなりました。」の言葉.札幌で寒いのだから苫小牧でも当然寒い.
 夜20時半.冷たい風が吹いている.気温は20℃を割っている.

大沼公園駐車場.

 この風では,蛾は大漁とはいかないだろう.灯りの周りに蛾影がない.
 甲虫♀移動.

 風に耐えてしがみついている蛾.初見.

 フキヨトウ.19mm.
 「北大苫小牧研究林」の記録では苫小牧でも類似種の「スギキタヨトウ」「キタヨトウ」が報告されているが,前翅の色合いや形からフキヨトウで大丈夫だと思う.
 学名は Hydraecia amurensis .属名は「水の」から.種小名は「アムール(地方)の」.

 ヨシカレハ.32mm.

 幼虫の毛虫はよく見かけるが,成虫は年に数回.
 学名は Euthrix potatoria bergmani .属名は「美しい毛並み」.幼虫のことだな.種小名は「大酒飲みの」.分かるような分からないような.亜種名は人名に属格の「i」が付いたもの.

 ●クルマスズメ(44).この夜2頭.
 ●ツマジロカラスヨトウ(24).
 小さい蛾はことごとく逃走.一度飛び上がると戻ってこない.風がある.

アルテン馬場駐車場.

 案内板に蛾がいない.カエルの声ではなく,直翅の声がする.
 馬場の物置もすっかり寂しい状況.

 ノメイガが少し.


 前翅長9mmほど.

 外横線がなだらか.内横線は分からない.脈の上に小紋大紋.小さい.
 Bradina属とまでは絞れそうだが,「似た種が多く同定困難」(「みんな蛾」未同定 Bradina sp. )とのこと.というわけで無理はしない.
 Bradinaというのは「ゆっくりしたもの,のろいもの」の意だろう.でも逃げ足は速い.


 ずっと大きい.17mm.

 紋が2つ.基部付近に黒点があればホソミスジかもしれないが,見あたらない.
 おそらくオオキバラノメイガ.学名は Pleuroptya harutai .属名は「体の脇+箕(み)」.種小名は人名から.検索すると「ハルタ」の和名を持つ蛾が3種いる.


 その他.茶色くて小さいノメイガ逃走.

 ●シロスジキンウワバに思えるのだが怪しい蛾(19).蛾LOVEさんの「虫我板」に同定依頼.( ´∀`)/~~.

温泉看板.

 風がやまない.多くの蛾にとって,一度飛び立つとまた看板に貼り付きなおすのが難しいらしい.下に色々落ちている.ノメイガの類はスルー.
 ●エルモンドクガクロハナコヤガ

 看板につかまっていたシャチホコ2種.


 ニセツマアカシャチホコ.16mm.


 サイズ的にエゾエグリシャチホコだと思う.24mm.本当の同定ポイントは背中のカルデラの色なのだが,実際にはあまり区別がつかない.

 看板から降りて,アイドリング中.

 ●バイバラシロシャチホコ.割愛.

 ライトの下にハエが5頭ほど集まっていた.暖かいのだろう.
 そこから少し離れたところに16mmのアブがいた.♂である.

 眼が大きくて複眼の目が荒いので寄ってみた.ライトのため,色が赤めに出た.