ブトボソさんからのメール.

 さっぱり更新できていないし,同じくらいさっぱり虫撮りも行っていない.自分にとっての空白の時間がただ単に続いているので,そんな相場ではある.
 具体性のない不安だけがあって,何も考えられない.頭が機械のようになっている.他所の掲示板やブログに貼られた蛾の同定ならば機械的にできる.ここ数日間,そういうことばかりやってきた.わたしの仕事の大部分がそうであるように頭の表層で処理できる.
 ところが,自分の撮った蛾について語ることは負荷が大きく,自分の営為が正しいことなのか間違っていることなのか分からなくなる.わたしは一体何をやっているのだろう.何かがおかしい.


 というわけで,いつもの自家中毒である.閑話休題


 8月16日記事に,「札幌カラス研究会」代表のブトボソさんからのメールを取り上げた.その続き.
 ブログ「カラス」の方は「カラスの子育て」メインでとても虫まで余裕のない模様である.というわけで虫関連はこちらで.


 ※今日の画像はブトボソさんのメールに添付されていたものです.


 ブトボソさんのフィールドの一つにカラマツ林がある.人々はちょっと蛾が多めに発生すると大騒ぎするが,視線より少し高めの枝にたわわに実っているハバチの子供たちには気付かないようだ.

 ハバチっ子.巷間の小型芋虫はしばしばハバチのそれである.カラマツハラアカハバチであるそう.

 地面は緑の糞に覆われ,十二分に育った幼虫たちは蛹になるべく地面に降りてくる.

でもこの幼虫を目当てに、カラスやカラ類、スズメなどが群がっています。
特に巣立ち間もない幼鳥にはう打ってつけの食料になっています。
自然界って面白いですね。
(8月10日メールから)

 ブトボソさんの(二重の意味での)「鳥の目」.こういう生態系感覚は,わたしには乏しい.わたしは(二重の意味で)「虫の眼」しか持っていない.「森」なんてどこにも存在しない考える方針.
 蛹もまた鳥たちの餌になる.

例のハバチの蛹です。
カラス達が何やら地面を啄ばんでいたので私も興味津々見て見ました。
するとハバチの蛹が地面から数センチの深さの所にたくさんありました。
意外と浅い所で蛹になるようです。
幼虫も蛹もカラス達の貴重な食料になっています。
(8月22日)

 カラスといえば「ゴミステ襲撃」のイメージが強いが,人間のゴミは彼らにとってはおやつ(嗜好品)のようなもので,主たる栄養源は昆虫や木の実であるそうだ.
 わたしが早春に札カラ研に送ったペリット(吐き戻した未消化物)には,ワラジムシが多く含まれていた,とのこと.ワラジムシってあまり美味そうではない.わたしが蟹・海老といった節足動物を食べられない偏食なので,一層そう感じる.


 もう1枚画像.キバラヘリカメムシの脱皮.

 鳥ばかりではなく,虫を撮る手腕も確か.
 頑張らないとなあ.


 そういえば脱皮つながりで,「ココロ社」さんのところでザトウムシの脱皮の画像が貼られていたので紹介.8月22日記事「エイリアン似の奇虫の生着替えシーンを激写した!」


 コンビニにおそらくシロエグリコヤガ.