Pterostoma属追加
上のエグリシャチホコだが,その同属の「スジエグリシャチホコ」の種小名の“hoegei”が難物。「Hoege」さんに献じられたのは分かるだが,この人が何者なのかが分からない。
スジエグリシャチホコが初めて報告されたのが1888年の『ベルリン昆虫学誌』。これはオンラインでロハで読める。命名者の Graeserが「アムール地方の鱗翅目相の知見に関する報告」なる長文を書いていて,愚かしいことに独語なのでほとんど読めない。
376.Lophopteryx Hoegei Graeser.(p.143)
の項目をなんとか調べても,人名の説明はない。標本を提供した地元の人間の可能性が高いので,論文の出だしや終わりに関係者のリストがないものかと探すが出てこない。
全然ダメじゃん。
「Graeser Hoege」で検索。ロシア語で書かれたPDFがヒットする。(TдT)。当面,ロシア語を勉強する余裕はない。
それでも,どうやら Hoege 氏は,ローマナイズされたキリル文字では「Xëre」と綴られるロシア人であることは確かなようだ。それを更に音に合わせて変換して「Hoege」となったもの。それじゃあどう発音するかといえば,“ë”は「ィョー」で“r”「はだから「ヒョーゲ」であるらしい。
というわけで,当面“Hoegei”は「ひょーげいー」で整理。
スパイダーはこのブログからのリンクは確実に回る。というわけで,しつこいですが更新情報です。
オオエグリシャチホコの「Pterostoma属」更新。その他,いろいろな間違いを訂正。
フィールドをサボってこんなことばかりしているのだけど,これだって立派な蛾探しのつもり。