蛾画像の展示のこととか。
学×祭では大食堂のチーフを何年も続けていて,主観的にはあれはすでにわたしの私物でしかない。ウサバラシに昨年から壁に蛾の写真を貼り始めた。
今年もやるに決まっている。そのつもりだった。
というわけで原稿も書き上げてHP用にスキャンしていると,生×会執行部の生徒2人が現れる。困ったような顔をしていて,あまつさえ食堂に蛾というのはやっぱりマズイのであるとか言い出す。昨年反省にそういうアンケート回答があっただと言う。
そんな程度のことはわたしだって知っている。そんなフザケタことを書いた人物は,その愚昧さ故に今頃は地獄の大釜で醤油で煮込まれているのに違いなのである。
「ショウガネーナー,バカバッカリダナア」と職業的にはマズイ言葉が口を付く。
生×会2人を責めているのではなく,無難さを良かれとする感性の蔓延への呪詛である。来年は×××なんてやんねえぞ。
わたしがアカラサマに不機嫌になって,明日からの本来の食堂業務すら投げ出しかねない(明らかに公私混同である)のを見てとって,ちょうど周囲にいた同僚(わたしの上司である)たちが妥協案を出してきた。
パネルを5Fから運んできて,その裏側に写真を貼れば「見たくない人は見なくてもいい」というもの(それじゃあ誰も見ない)。
そもそも,その無駄に重いパネルは誰がはるばる運んできて,誰が片付けるんですか? もうこれ以上,×徒を働かせるのは嫌。事はわたしの問題でしかない。馬鹿馬鹿しい。
わたしがブツブツと否定的な言辞を並べている間に,同僚と×徒2人が動き出した。
当方を気遣ってくれるのはありがたいのだが,肉体労働に値する内容ではない。わたしなら初めから思いつかない。だが,わたしの目の前から彼らは消えてしまっていた。
不本意だが,もう仕方ない。さて,片付けをどうしよう。自分のわがままの後始末を会場係の×徒にさせるつもりはモートーないので,明後日の早朝に自分でやるしかなさそう。
嫌だなあ。重いだろうなあ。嫌だなあ。世界なんて滅びてしまえばいい。
展示本体は裏面である(拙HP内「苫小牧における夏の小型の蛾について」に掲載)。
ああ,片付けが嫌だー。どうしてこんなことに。