怪物としての鱗翅(1)。「サイレントヒル」。

 心の薬を飲んで寝てばかりいる年の瀬です。
 ニコ動でゲームプレイを茫然と眺めたりしている最低の日々です。
 というわけで,しばらくはゲームの話。ゲームに出てくる鱗翅目(?)の怪物を,目に触れた範囲で取り上げていく予定。


 「虫ブログ」からは逸脱してしまっているのだが,平気である。どうせアカデミックなポジションじゃないし,まして「学名」やら何やら,実体としての蛾とは離れたところの文系作業がわたしのホームグラウンドになってきている。生態や標本など tangible(触れることができる)なものは結局不向きなのである。。
 特に何か結論を出そうという文化的に価値ある試みではなく,単に蛾や蝶に対する根拠のない恐れがどのような形を取るものか並べてみようという狙いである。


 第1回目はコナミのゲーム「SILENT HILL」の動画である「サイレントヒル 13/22」(会員登録が必要)からの拾いモノ。


 主人公が自分の娘を捜して訳の分からない街をうろうろする話。
 屋上にいきなり出現する。ボーゼンと見上げる主人公。

 腹が大きすぎるように思う。胸部が狭くて,これでは翅を動かす筋肉が不足しそうだ。

 撃たれている。頭部以外の印象はスズメガに近い。
 Wikipedia(日本語版はゲームやアニメの項目が以上に充実していてあきれたものであるらしい)の項目「サイレントヒル」では,この蛾について,

フロート・スティンガー - Float Stinger
 繁華街のビルの屋上で戦う巨大な蛾型クリーチャーでツイン・フィーラーの成虫。空中を飛び回って毒液を一定範囲に撒き散らす。「浮遊し、刺す者」の意。

 との説明している。蛾は刺したりしない。

 そうこうしているうちに刺される。ヘアペンシルかと思っていた。蜂とごっちゃ。
 アップ画像。

 くしひげ状の触角。ヤママユガからの連想だと思う。翅のモデルはやっぱりスズメガのそれ。顔が猫っぽい。スズメガはもっと可愛い。

 撃墜されたところ。かわいそう。脚の付き方が幼虫。


 しょーもないなあ。


 <今日の教訓> 次は「バイオハザード」行きます。