『日本産蛾類標準図鑑』

 やっと届いた。amazonからの大きな箱。

日本産蛾類標準図鑑1

日本産蛾類標準図鑑1

日本産蛾類標準図鑑2

日本産蛾類標準図鑑2

 ※アフェリじゃないです。金とれるようなブログじゃないよん。

  • まだざっとしか見ていないが,やっぱりヤガ科の亜科分類が大変なことになっている。すでに「10-03-12記事」で少し聞きかじっているが,さてどうなっているか。読み比べはこれからの作業。
  • シャチホコガも亜科に分けられている。HPをいじらなければならないなあ。
  • 最大の特徴は標本写真のすぐ下に和名が記載されていること。絵合わせ時のスピードは格段に向上するだろうと思う。(ただし背景が『大図鑑』よりも白っぽく,しかも紙がテカっているのでわたしのような目腐れはたちまち疲労してしまった)。
  • 解説に交尾器の写真が多数ついている(要するに交尾器が載っている種は,翅などの見かけでは同定不能だと思えばいいのだろう)。これは「切る」レベルの蛾好きには絶対必要な事項。わたしには申し訳ないけど関係ないや。
  • 種の解説の分量が『カメムシ図鑑』程度。「図鑑批評」という文系からのアプローチを打ち出しているわたしには少し物足りない。
  • 第2巻の背表紙がヒトリガ。Arctiophiliaである岸田会長の意に沿ったものだろうか。
  • 最も ショックを受けたのは異名表がなかったこと。実は期待していたのである。別巻で出してくれないかなあ(大変な作業だろうけど)。『大図鑑』はまだ第一線で働かねばならないようだ。机の周りが重い本だらけなので,引退させられるかもという(・∀・)アマーイ考えがあったのである。


 本を作った人々の苦労に何ら配慮していない感想になってしまったが,どうせ外野のさらに外れの人間の書くことなので,関係の方々にはなにとぞお赦しいただきたい。