対訳『ファーブル昆虫記』におけるインゲンマメゾウムシ。

 久しぶりに遊んでみようか。
 『ファーブル昆虫記』の原文はネットに普通に転がっている。
 http://www.biodiversitylibrary.org/bibliography/1403。8巻の4章“LA BRUCHE DES HARICOTS”(インゲンのマメゾウムシ)。
 これを,拙直訳と『完訳 ファーブル昆虫記』(山田・林訳,岩波文庫)と「Google翻訳」と「Yahoo翻訳」とで対比してみようというもの。奥本訳は持っていない。
 強調はわたしの面白がってのツッコミである。
 インゲンマメゾウムシが乾燥豆を食い荒らすことに気付く下り。

Que lui faut-il donc? Il lui faut le grain vieux, dur,sonnant à terre ainsi qu'un petit caillou. Je vais la satisfaire. Je mets dans mes appareils des gousses très mûres, coriaces, longtemps desséchées au soleil. Cette fois, la famille prospère, les vermisseaux perforent l'aride étui, atteignent les semences, y pénètrent, et désormais tout marche à souhait.
(原文)

 彼女には一体何が必要なのか? 彼女には古く,堅く,小石のように地面で音を立てる穀粒が必要なのである。わたしは彼女を満足させよう。わたしはわたしの(幾つかの)器具に,よく熟した,革のように堅く,太陽に長い時間乾燥させられた莢を入れる。群れは繁栄し,小虫たちは乾いた莢に穴を開けて,種子に達し,そこに潜り込み,それから後は万事望み通りになる。
(拙直訳)

それなら,この連中には何が一体入用なのか。彼らには古くなって,こちこちで,地面に落とせば小石のような音を立てる豆が入用なのだ。こいつらを満足さしてやろう。わたしは装置の中に,すっかり成熟し,長い間陽にさらされてこちこちになった莢を入れてやった。今度は家族は栄える。蛆虫はこのかさかさの莢に孔を開け,種子に達し,そこに孔を掘るのだ。そしてそれから先は万事望み通りに運んだ。
(山田・林訳,岩波文庫

彼は何をそれを必要とするのですか?彼は、海岸や小さな小石を鳴らして、ハード、古い穀物を必要とします。私はお会いしましょう。私は長い間、太陽の下で乾燥させた私の機器は非常に熟したポッド、革に置く。この時間は、家族の繁栄、幼虫は、その中に入ると、種子に達すると、乾燥した場合、穴を開ける今ではすべてが完璧に動作します。
Google翻訳

 不定冠詞のdesを「〜の」にとってしまった模様。

したがって、彼が必要とするもの? それは古い、硬い粒を必要とします。そして、地面ならびに小さな石の上で鳴り響きます。 私は、それを満たすつもりです。 私は非常に成熟した、タフなさやの装置を設置しました。そして、長い間が日なたで乾いていました。 今度は、家族は成功します、ミミズは乾燥したケースをパンチします、種に達して、そこで通ってください、そして、これからは、すべては望むために歩きます
(Yahoo翻訳)

 これも同じミス。
 「すべては望むために歩きます」っていうのは基本的な言い回し。ちょっと杜撰。

C'est ainsi, suivant toute apparence, que la Bruche envahit le grenier du cultivateur. Des haricots sont laissés sur pied dans les champs, jusqu'à ce que plantes et légumes, grillés par le soleil, aient atteint parfaite dessiccation. Le battage pour isoler les semences n'en sera que plus aisé. C'est alors que la Bruche,trouvant les choses à sa guise, s'occupe de la ponte. En rentrant sa récolte un peu tard, le paysan rentre aussi le ravageur.

 こういう理由で,おそらくは,マメゾウムシは農家の穀物倉に侵入するのである。インゲン豆は,株も豆も太陽に枯らされて完全な乾燥に達するまでは,畑に立てたままでおかれる。そうすることで豆打ちがずっと楽になるのだろう。マメゾウムシがお気に入りの物を見いだし,産卵しているのは,まさにその時である。彼の収穫物の取り込みが少し遅れれば,農夫は害虫をも取り込むのである。(拙)

 このまめぞうむしが農家の物置小屋に侵入するのは,どうみてもこうに違いない。いんげんまめは蔓も豆も太陽にいりつけられて,すっかり乾燥しきるまで,畑に立ったまま放っておかれる,こうすれば豆を取り出す豆打ちにもそれだけ手間がはぶけるというものだ。まめぞうむしが望みの品を見つけて,産卵に取りかかるのはその時だ。彼の収穫物の取り込みが少し遅れると,お百姓は害虫も一緒に取り込むことになる。(山田・林)

したがって、すべての外観に、ブラッチは、農民の穀倉地帯に侵入する。 Beanは、乾燥完璧を達成した、植物や野菜、日によって焙煎されるまでフィールドに立って残っている。種子も容易になります分離する脱穀。それはですがブラッチ、物事を自分の道を、産卵のために責任を見つける。少し後で彼の作物の害虫として返さ農家を返す。(G)

 コーヒーじゃあるまいし。後半は日本語になっていないし。Google翻訳はしばしば日本語をダダの詩にしてしまいます。さすがです。

それは、すべての出演の後、このように、Brucheが農民の屋根裏に侵入するということです。 植物と野菜(太陽によってグリルで焼かれる)が完全な乾燥に達するまで、いくらかの豆はフィールドで徒歩のままにされます。 種を孤立させるために打つことは、それでより快適なだけです。 Brucheが、彼/彼女/それの態度にものを見つけて、博奕打ちの世話をするのに対して、それはそうです。 少し遅く彼/彼女/それの収穫を持ち込んでいる間、百姓も損なうことを持ち込みます。(Y)

 ponteに「ばくち打ち」の意味は確かにある。でもねえ。女性はやはりばくち打ちやジゴロを世話してしまうものなのだろうか。

Mais la Bruche exploite surtout le grain de nos entrepôts. A l'exemple de la Calandre, qui gruge le froment de nos greniers et ne fait cas de la céréale balancée dans son épi, elle abhorre de même la semence tendre et s'établit de préférence dans l'obscure tranquillité de nos amas. C'est un ennemi redoutable du grainetier encore plus que du paysan.

 しかし,マメゾウムシは特に私たちの倉庫の穀物を利用する。コクゾウムシが我々の穀物倉の小麦をかみ砕き,穂の中で揺れている穀類を相手にしないように,彼女は同様に柔らかい豆を忌み嫌い,我々の山積みの(穀物の)薄暗い静けさの中を贔屓にして住まう。農家というよりも,穀物商の恐るべき敵なのである。(拙)

 けれどもこのまめぞうむしは何よりも,倉にしまった豆を荒らす奴だ。納屋の小麦は囓るが,穂の上でゆられている穀粒には振り向きもしないこくぞうむしのように,彼は柔らかい豆には怖気をふるい,倉庫の山の上の静かな仄暗さの中を好んで,宿にするのだ。これは百姓より雑穀屋の恐ろしい敵だ。(山田・林)

しかし、ブラッチは私たちの倉庫主に穀物を運営しています。我々の例小麦穀倉を食べ、彼の耳にバランス穀物を行うグリルの例に続いて、彼女は同じシードの入札を嫌う我々のクラスターの暗い雰囲気の中での地位を確立することを好む。それは恐ろしい敵もシードの商人農民を超えています。(G)

 うーん。もう少しで日本語が美しい。

しかし、Brucheは特に我々の倉庫の穀物を利用します。 Calender(我々の屋根裏の小麦を噛んで、彼/彼女/それの耳で振られるシリアルの論拠を述べません)の例にとって、彼女/それは同様に優しい種を嫌って、我々の堆積の暗い静けさで、選択の落ちつきます。 それは、再びよりとても百姓の商人の危険な敵です。(Y)

 これもなかなか良さそうな日本語。

Quelle fougue de destruction, une fois le ravageur installé dans nos trésors légumineux ! Mes flacons hautement en témoignent. Un seul grain de haricot héberge nombreuse famille, jusqu'à la vingtaine fréquemment. Et ce n'est pas une seule génération qui l'exploite, mais bien trois et quatre dans l'année. Tant qu'il reste sous la peau matière comestible, de nouveaux consommateurs s'y établissent, de façon qu'à la fin le haricot devient odieuse dragée de farinette stercorale. L'épiderme, dédaigné des vers, est un sac percé de lucarnes rondes en nombre égal à celui des habitants émigrés; le contenu cède sous le doigt, s'étale en nauséabonde pâte de déjections poudreuses. La ruine du légume est complète.

 どれほどまで破壊への情熱を振るうことだろう,ひとたび害虫が我々の豆の宝物庫に入り込んだなら! 私のガラスの小瓶はそれを声高に証言する。たった一粒のインゲン豆が,しばしば20世帯に至るほどの群れを住まわせる。そして,その豆を利用するのは一世代だけではなく,年に3,4世代である。皮の中に食べられるものが残る限り,新たな消費者たちが住みつき,最後にはインゲン豆を,糞の粉のおぞましいドラジェ[糖衣菓子]にしてしまう。蛆虫が嫌う表皮は,逃げ出した住人と同じ数だけの丸い窓の空けられた袋である。中身が指につぶれて,粉になった排泄物の吐き気を催させるようなパテになって広がる。豆の廃墟のできあがりである。(拙)

 一たびこの害虫が倉の中に腰を据えたら,それこそ事だ。私の瓶は声高くそう証言している。一粒のいんげんまめは数の多い家族を住まわせている。二十匹もいることもよくある。それに荒らすのは一年に一世代だけではない。三つも四つもの世代だ。皮の下に食べられるものが残っている限り,新しい消費者はそこに住み込んで,最後にいんげんは気味の悪い粉の塊りとなってしまう。裸虫が嫌う上皮は,出て行った住人と等しい数の円い明かり窓の開けられた一つの袋だ。指で押すと中身が出て来て,胸糞の悪くなる排泄物の捏り粉が拡がる。豆粒の破壊は徹底的に行われたのだ。(山田・林)

どのようなマメ科私たちの宝物にインストールされて害虫一度破壊の怒り!私のバイアルは非常に明らかだ。豆一粒が、20代、頻繁になるまで、数多くの家族を開催しています。ではなく、動作する単一の世代が、3つ、4つの今年。限り、彼は、皮膚の食用材料の下に、新しい消費者は年末までにBeanが不愉快な錠剤Farinetは、宿便になるように、そこの地位を確立のままである。皮膚、軽蔑ワーム、袋が移住した円形の窓の人々の数に等しいとピアスの場合、コンテンツは反則糞の粉末では、拡散打者指の下にあることができます。野菜がいっぱいです破滅。(G)

 「バイアル」って注射液の入っている奴だよね。よくこんな単語を見つけてくるなあ。まして,いっぱいです破滅です。ダダの巣窟。

一旦損なうことが我々のマメの宝で装置するならば、破壊のなんと熱意だろう! 私の小ビンは、高く少し証言します。 しばしばおよそ20まで、1グレインの豆だけは、多数の家族を保護します。 そして、それは、それを利用する1世代だけでなく、よく3と年の4ですも。 彼/それが皮膚食用の物質の下に残るほど非常に、新しい消費者はそれの彼ら自身を認めさせます、そのため、終わりには、豆はfarinette糞ラ音の不愉快な糖衣アーモンドになります。 表皮(詩句の軽蔑される)は総計で住民移民の一つと等しい丸いスカイライトの突き通されるバッグです;内容は指の下でやめます。そして、粉状の避難の吐き気を催させる生地の中に広げられます。 野菜の破滅の原因は、完全です。(Y)

 「糞ラ音」という謎の言葉は,“stercorale”(糞)を無理矢理に「sterco(糞)+rale(ラ音。聴診器に聞こえるラッセル音のこと)」に分解したもの。頑張りすぎだね。
 最後の所,「原因」ってどう補ったんだろう。


 それにしても『昆虫記』の文章は文法的に読みやすい。フランス語の初級者向き。もっと原書で読まれてもいいと思う。