7月12日,13日の補遺。カギシロスジアオシャク。アカアシアオシャク。カラフトウスアオシャク。
今日も明るい間はずーっと雨。夕方に雨が上がって,家の向かいの町内会館では夏祭りらしく歌やらガチャガチャいう音やらが聞こえてくる。こういう夜は家から出ないのが吉。虫撮りは,明日があれば明日に行けばいい。
というわけで,7月12日,13日のアオシャク。
7月12日。
カギシロスジアオシャク。測定していないが,この蛾は2cm強。翅の上が欠けているのは,昨年の五十肩がまた痛んで十分な撮影姿勢を取れなかったから。 夏の夜の普通種。こんなに美しい緑なのに気にとめる人はあまりいない。
7月13日。
アカアシアオシャク。14mm。
苫小牧で小さめのアオシャクの翅にギザが入っているのは,たいていアカアシ。前種と違って,夜目には青がわかりにくい。
こちらは少し珍しい。
カラフトウスアオシャク。13mm。
外横線が低空飛行しているので同定に悩まずにすむ。こんなに気力のない外横線はもちろん大好きです。
ところで何が「カラフト」なのだろうと原記載「Transactions of the Entomological Society of London」,1911,p.343 を見ると,
♀タイプは Nikko,8月,1893。
分布域。HONDO。
生息地。JAPAN。
とのこと。ハズレ。文献調べはたいていはずれる。樺太は日本側の都合であるようだ。サハリンで採集されたものが,日本ローカルでは最初に発表されたと予想される。