札幌出張(1)。

 (虫については,本の話が少しだけです。というわけで特殊な人以外は非推奨)


 今日から札幌へ3日間の出張。家人に駅まで送ってもらうその車の中で,すでにわたしはあらゆる意欲を失っていた。向精神薬のせいだと思う。


 札幌へは正午近く。今日は有給で前泊のみ。
 人々の幾人もが,携帯電話で仕事の話をしながら歩いている。すれ違いざまに固有名詞や業務内容の断片が飛び込んでくる。ある人は左手に持った電話を右耳に当て,右手で手帳を広げていた。マニエリスティックな痙攣的なフォルム。


 書店。仕事関係の本を5冊。哲学宗教の棚は危険すぎるので近寄らないが昆虫学のコーナーには行ってしまう。
 アブラムシの図鑑が欲しいが緊急性も予算もない。
 イモムシケムシの本とツノゼミの本を見つけるが回避。ごめんなさい。そのうちAmazonで必ず買います。
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ツノゼミ ありえない虫

ツノゼミ ありえない虫

 結局,クラーク『ヴィクトリア朝の昆虫学―古典博物学から近代科学への転回』(東洋書林)を購入。どうせ「安楽椅子」蛾屋です。
ヴィクトリア朝の昆虫学―古典博物学から近代科学への転回

ヴィクトリア朝の昆虫学―古典博物学から近代科学への転回


 ホテル。2年前に泊まったことがあるのを「マイナスイオン水利用」の張り紙で思い出した(2010-01-05記事参照)。2泊で1万1千円。
 PCは借り出せなかった。「一寸のハエでも」掲示板の過去ログ三昧の予定だったのだが当てが外れる。
 TVは絶望的につまらなく,AVは早送り(×16)で見て自分の性欲が死んでいることを確認しただけに終わった。「実録 怪奇映像」は,その手抜き具合から,制作側がはじめからすっかり投げているのがよく分かって少し面白かった。でももう少しなんとかしようよ。


 結局,家から持ってきたシュミットハルス『黙示文学入門』(教文館)を読む。たちまち付箋だらけになる。「第4エズラ書」は必読らしい。それにしても,わたしは後期ユダヤ教について知らなすぎる。


 部屋の空調を18℃にしたが,なぜか汗が流れるほど暑くなった。止めてしまう。
 夕食はコンビニもの。ノンアルコールビール2缶とよく分からない弁当。