札幌出張(3/3)。
(承前。虫は稀少)
ああ眠い。8時チェックアウト。
研修2日目。最終日。倫理部会。
各部会からの活動報告があって,ある部会の人が「研修内容が……ということで,参加者はみな大変満足していました」という表現が2回繰り返した。へぇ。顧客の満足度が骨の髄まで価値の基準なんだな。
100%の満足度が理想なら洗脳セミナーあたりが完璧である。参加者を失意と絶望と破滅へとたたき込むような研修があってもいいと思うのだが。
研究協議でのわたしの発言は教育的配慮と現世的人情味の欠落したものであったらしく,ほとんど異物でしかなかったようだ。日頃からそういう人間だしねえ。
生徒には申し訳ないが,結局はできることしかできない。
適性のなさに開き直る元気も自負心もない。
根室に転勤した元同僚からの話。秋の終わりになって暖房を入れ始めると,部屋や自動車の中に黒い小型のハエが大量に発生するのだという。水回りや食べ物へは行かず,電灯のまわりをひたすら飛んでいたという。
キノコバエなら水回りに来そうなものだし,わたしには分からない。彼は史的古文書系の人間なので,それ以上の情報は引き出せなかった。
真っ直ぐ帰苫。駆け込んだ汽車(古い北海道人はたいてい「汽車」と表現する)が全席指定でデッキ立ち。中島『冬尺蛾』途中まで。
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