鉱物。

 夜は,ガスというには湿っぽすぎる,霧雨の薄いもののような天気。出撃はやめておく。薄ら寒い。


 先日必要があって,鉱物について調べていた。一応高校時代は「地学II」を選択していて鉱物結晶のことも勉強しているのだが,もちろん完全に忘れている。真面目にはやっていなかったのかもしれない。


 例えば,サイト「鉱物たちの庭」を閲覧していくと,鉱物マニアの世界もこれは大変だと思わされる。
 起こっていることは虫屋のそれとあまり変わらない。一度逃したものは二度と手に入らないかもしれない。採取場が立ち入り禁止になる。石であっても時間とともに劣化していく。
 鉱物であっても虫であっても,実用に役立たない対象への情熱は同じ形をとるようだ。

 輪廻の輪の中で,生命を維持することそれ自体には何の価値もない。もっと心を向けられなければならないこと,もっと語られなければならないことは他に沢山ある。


 そういえば以前ガチャポンで鉱物標本を取ったことがあった。


 紫蛍石


 赤鉄鉱。


 美しいなあ。虫たちと同じだ。