松本俊吉編『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』。

進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”

進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま”

 論文集。
 このところ,分類学・系統学・進化論などの本を少しずつ読んでいって,生物学の中のこれらの分野の奇妙さに辟易している。結局は,プラグマティックに考えるか,実体を強引に設定するかの2道しかないように思える。フロンティアは大変である。
 amazon からデネットやフツイマやその他の本が届き始めているのだけど,危ないな。さっさとダーウィン以前の知に撤退した方が賢明かもしれない。
 進化のシの字も出てこないテクストでもあっても,それは十分に豊かである。不毛な歴史学であってもかまわない。