瀬戸瀬駅。

 4月に入って,神経がやや安定してきた。日照時間の関係だろうとにらんでいる。少しだけ虫に心を向けることができるようになってきた。
 とはいえ,運動部というものは毎日練習するものであるらしく,帰宅は毎日19時をまわっている。何かサラリーマンっぽい。練習を眺めているだけなんだけどねえ。もちろん残業手当なんて存在しない身分である。
 
 夜19時から生活を組み立てるのは難しい。何かを捨てなければならない。
 この日は約10秒の葛藤の後,銭湯を捨てて虫撮りに行くことにした。
 
 ほぼ10ヶ月ぶりの瀬戸瀬駅。

 ここは林から遠いので,フユシャクもキリガも期待薄であるが,それ以上遠くまで出る気力はまーだわたしにはない。
 
 陽の当たる箇所を選ぶなら,雪はかなり溶けている。

 
 駅舎の壁や表示板や跨線橋が妙にきれいなのは,最近に水で洗われたことを感じさせる。これはダメだな。虫の気配がない。エナメルがてかてかしているばかりである。
 
 ユスリカかキノコバエだろうと思って撮った画像。5mmほど。

 クロカワゲラ。清掃に巻き込まれたものか。
 今シーズンも死骸とは縁が切れそうもない。