カミキリムシ三連発【写真日記虫】

 以前,「甲虫はゾウムシばかり」と書いたが,このところはわたしもそこそこ上達したと見えて,ゾウムシ以外の獲物も発見できるようになった.


 虫探しは要するに「目の慣れ」だと思う.
 公園を歩き始めて数分間は虫なんて全く見つからない.ところが,しばらくすると「虫が見えてくる」.世界の見え方の構造が切り替わるのだと思う.多くの人はきっと身の回りの虫の存在に気づかないまま,目が切り替わらないままに公園でのひとときを楽しんでいるのだろう.意識の中に存在しないものは,「どこにも存在し得ない」.


 ゾウムシ以外で何を,といえばカミキリムシである.ありふれてはいるけども,「ムシ○ング」に出てきてもおかしくない格好いい虫である.そして,クワガタに比べては地味であるけど,熱狂的なマニアが確実に存在している.
 大学の恩師の一人(専門は中世スコラ学における言語論)もそんなマニアだった.いくつも標本箱にカミキリムシを詰め込んでいた.わたしはああいうピン留めされた死体だらけの乾物類は苦手でろくに見なかった.向こうは上機嫌だったが.
 それにしても,確かにカミキリは種類が多くて収集しがいのある昆虫ではある.


 まず1枚目.同定不能の奴.ゴマフカミキリ系? 公園の道ばたの草の上.たまたま連れがいて,彼女が発見した.2cm弱.

 眼から触角が出ているようにみえるのだが,そうでもないらしい.コンビニのデジカメプリント(30円)で印刷したら絵はがきみたいに仕上がった.
 o(・∀・)o


 2枚目.やっぱり公園で.1枚目のよりも小さい.1.5cmぐらい.これもゴマフ系だと思う.

 もう少し大きければいいんだけどな.


 3枚目.ゴマダラカミキリ.珍しい種類ではない(「普通種」というらしい)のだが,わたしは初見.3cm強のサイズ.やっぱり大きい虫を見つけると単純に胸が躍る.

 膝までの高さしかないクヌギ(ドングリの木)の若木の葉の上をぎくしゃくと移動していた.撮りまくり.

 せっかくだから正面からも.カメラに驚いてバランスを崩しかけたところ.どうせ学術写真じゃないし.