9月13日,そろそろシーズン終わりか【写真日記虫】

yyzz22005-09-14

 仕事の量・質ともにわたしの能力を超えたらしく,精神がどうにもならなくなった.仕事が遅れまくって,上司の不興はどうしようもないというか,当然である.
 精神がこわばったようになって,虫撮りにも行けなかった.夜ずっと仕事をしているわけではないから,行こうと思えば行けたのだが,ようするに固まっていた.


 虫ふたばに1〜2づつHDDから画像を引っ張り出して貼る日が何日か.
 

 昨日,帰宅すると玄関前にきれいな蜘蛛がいて,やっとカメラを手に取ることができた(右上).やっぱりしみじみと嬉しい.(ふたばでヤマシロオニグモと同定.ありがとうございました)


 夜,意を決して公園のライトアップ看板へ撮影に.ずいぶん久しぶり.もはや9月なかばで肌寒いほど.


 もう,虫はずいぶん少なくなった.7,8月はあんなにいたのに.特に蛾はピークを過ぎた模様.アワフキムシも減った.トビケラが個体数では最も多い.
 緑色のカメムシを少し追いかけ回して,蛾を数種類撮って,よく分からない連中を若干撮って,それでおしまい.場所を変えてみよう.


 道道沿いの大きな看板.ここはずっと羽アリや小さな蚊でやっかいだったポイント.閑散としている.もう虫撮りも終戦が近いことを実感する.
 北海道は寒くなると虫は完全に隠れてしまう.冬期間,連中がやっと見つけた隠れ家を無理に暴いて眠りを妨げる予定はないから,春までは完全オフになってしまう.


 というわけで少し気持ちが落ち込んで,帰ろうかと思い始めた時,いきなりズボンに大きな,オレンジ色の大きい蛾がぶつかってきた.第1感ヤママユ.バタバタとそこらをはばたく(どこかとまってくれー).祈りが通じたものか,ほどなく下草に舞い降りた.やっぱりヤママユ(帰宅後,図鑑でクスサンと判明).それほどボロけてもいなかった.いつも1cm前後の虫ばかりながめているので,こういう大きい,美しい虫には単純に心がゆさぶられる.

 ありふれた種類なのだろうけど,十分美しい.
 この蛾に出会えただけでも,虫撮りに出かけてよかったのだと思う.
 今シーズンの苫小牧での虫撮りが終わりになるのはもうすぐ.