今週のマイマイガ(3) 〜マイマイガ

 最後は本家のマイマイガ分類学的にはドクガ科..見かけはちょうどドクガと前2回のマイマイの中間みたいな感じ.もっとも,こちらの方がドクガより何回りか大きいし,もちろん毒もない.
 でもいかにも蛾っぽいな.地味.北海道の亜種は淡色でやや小さいそうである.
 
 撮影は9月1日.ドクガの方はもうピークを過ぎていた.年1回発生でごくありふれた蛾ということだが,わたしは1頭しか確認していない.ドクガは8月半ばに嫌になるほど見たので,苫小牧方面ではそれほど多くはいないのかもしれない.ドクガは幼虫で,マイマイガは卵で越冬なので成虫のピークが後ろに来るとすれば納得できる.
 もっとも,早いものでは7月頃からということで,単にわたしが見つけられなかっただけかもしれない.


 とにかく母虫は樹木やら壁やらにぼうぼうと産卵し,春には小毛虫がおびただしくわき出すらしい.この小毛虫は糸を出して樹からぶら下がり,風にちぎり飛ばされて拡散する.多食性なので多少の所に飛ばされても平気.そういう生態から,マイマイガの幼虫を「ブランコケムシ」と呼ぶとのこと.
 よく昔の漫画やドラマとかで公園のベンチに座っているカップルの前に垂れ下がってくる奴だな.
 下の画像は恐らくはマイマイガの幼虫ではないかとわたしが思っているもの(再掲である).違っていたらごめんなさい.分かった時点で訂正します.
 とにかく怒っている.もたもたとピント合わせに苦しんでいるわたしが気に入らなかったらしい.
 



※(11/7記)内地への出張を命じられました.明日から.西日本へ4泊5日.虫を撮っているヒマがあるかどうか…