番外編の2.虫を撮り始めるまで(1/2).

yyzz22005-12-29

 画像はまたスコットカメムシ,今度は幼虫.
 05年8月21日,札幌市北海道大学植物園.


 どうして「虫撮り」を始めようと思いついたのかは,どうもはっきりしない.
 ハエトリグモの写真を撮ってみたいな,あたりからだったような.


 現象的には,子供の頃の「昆虫好き少年」が突然ぶり返しただけである.


 どうして虫から離れていたかというと,ある程度の年齢から「生き物を捕らえて,殺して」という作業に抵抗が出てきたから.飼育してもじきに死なせてしまうし.
 関心は天文の方へ移っていった.

 ※今では星のぞきは体力が保たない.でも来年の1/4の四分儀群は何十年か振りに見たいと思っている.でも老眼が出てきてるしなあ.


 大人になって,カメラを買ったときは「無人駅を撮ろう」(電車には全く関心なし.わたしは”鉄ちゃん”にはなれそうもない)だった.あまり続かなかった.
 地図を見てのマイナーな駅探しは十分に面白かったし,無人駅の持っている空気がわたしは好きだ.しかし,いかんせん遠出をしなければならない.一日仕事,二日仕事.続けていくにはエネルギーも時間もなかった.


 ネットで画像を晒すようなことでもあれば,もう少しは続いたかもしれないが,当時はまだそんな時代ではなかった.わたしにとっては,HPを持つのはPCに詳しい一部の人,という感覚だった.


 今年(05年)になってコンデジ購入.出先で空いた時間に抜け出したり,休日の公園に現れたりして「虫」を撮り始めた.子供の頃からの素養はあるので,蜘蛛も蛾も毛虫も全然平気.知識も平均(?)よりはあるつもり.
 無理に捕まえたりしなくていいから気が楽.殺して自分の物にしてしまうほどには連中と関わる気はない.少し見せてもらうだけでいい.どうせ研究者ではないんだし.


 それでも面白い.ディスプレイ一杯に拡大した昆虫の画像がこれほど素晴らしいとは.眼視ではとうてい分からない光の世界がそこにはあった.


 ※「虫写真」というのは,花や鳥の撮影に面白さでも美しさでもいい勝負だと思う.
 「人気ブログランキング」の「写真-動物カテゴリー」で,「虫」専門ブログがここだけだというのはどういうことだろう.鳥好きや猫好きや虫嫌いが多いらしい.
 でも,小学校低学年ぐらいの子供に安物でいいからコンデジを持たせて虫を撮らせれば,虫嫌いは激減するはずだ.基本的に(虫嫌いな)大人の(虫嫌い)教育が悪いのである.


 ※この項続く.