番外編の2.虫を撮り始めるまで(2/2).
昨日の記事の続き.
画像は恐らくエゾアオカメムシの幼虫(8月27日,苫小牧市緑ヶ丘公園).
かくして,ブログに虫写真を貼り始めた.
ブログの画像容量には限界がある.貼りきれない画像を「虫@○たば」に投稿をはじめた.
1枚目のミバエ写真を同定してもらって,しかも誉めてもらえて(8/13記事参照),軌道に(調子に)乗った.ずるずると深みに.コテになるまで時間はかからなかった.
もともと傲慢な人間なので,誉められてもさほど嬉しくないことが多い.
虫写真を誉められて喜んだのは,きっと虫に関しては気持ちが子供に戻っていたからだろうし,本業(わたしの趣味の分野では囲碁とか詩とか)よりも.余技の方に人間はアイデンティティーを抱きやすいからだろう(「偉大な作家チャーチル」の例をあげるまでもなく).
というわけで「常連」に.強力コテハンにカメムシ愛の専門家の人がいて,とにかく親切に教えてくれるので,こちらも自然にカメムシ貼りが多くなっていった.
※他にも蜘蛛のプロ,蛾マニア,爬虫類系などの人々がほぼ常駐.虫キモイの人には想像を絶するやり取りが展開される.最近は「ハネカクシの神」まで来訪してくれるようになった.恐るべし.彼らにとっては,とりあえずモフモフしてみるのが基本.(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
※虫板は隔離板同然でスタートしたらしい.純粋に虫系の人ばかりなためか,いわゆる「マターリ状態」でほとんど荒れない.知識やテクニックに対する尊敬の念が板全般に感じられ,わたしなどには居心地がいい.ただ,ややもすると基礎知識がないと分かりにくいジャーゴンや符牒が飛びかうオタク性があるのはやむなし.
だから,わたしがカメムシにハマっていったのも,強力コテ氏のカメムシ布教の成果であるといえる.地道な活動というのはなるほど実を結ぶ.
そして,8月半ば,サシガメの画像を彼に誉められた(わたしの腕が素晴らしいのではなく,サシガメが珍しいものだったということだが)(8/21記事参照).
感激.以後,わたしの虫撮りはカメムシがメインになった.「ふ○ば」と『カメムシ図鑑』の力で同定したカメムシが,昨シーズンで23種.
でも蛾も蜘蛛も面白い.甲虫は今のところ苦手.ハチ・アブ・ハエは被写体として魅力的なのだが写真の絵合わせでは同定不能なのが難.
とうとう,一眼デジまで買ってしまう(虫に特化してマクロレンズしか持っていない.もちろん使いこなせてない).虫を撮り始めて3カ月しかかからなかった.
というわけで,今回は次の「No.8:ツマグロマキバサシガメ」の「枕」でした.