雨の日はヤガ模様.イボタケンモン.シロスジアオヨトウ.
小雨〜〜〜.一応出撃したものの雨.ウスベニコヤガと不明蛾(追記:キグチヨトウ)を1枚ずつ撮って,勇気ある撤退.
こんな夜は貼りそびれていた画像でも.
腎状紋のヤガ模様2題.
★まず,7月13日のイボタケンモン.ヤガ科ケンモンヤガ亜科.
『大図鑑』ではこう.
次種(ニッコウケンモン)との識別は大きさおよび色調の差異により容易(ニッコウは地色が紫灰色),picata(タカオケンモン)ともやや酷似するが,2重の太い外横線とその内方の淡色部の形状によって区別される.(p.680)
『蛾類図鑑下』.
頸板,肩板には黒い縁どりがあり,その中及び胸背は灰白色,腹部背面の毛塊はよく発達しその先は黒い.腎状紋の外側に外横線に及ぶ丸い淡色部が目立つ.(p.61)
実はわたしにはタカオケンモンとの区別がよく分からないのだが,分布(タカオは関東以南)からイボタケンモンと判断.
学名は"Craniophora ligustri",「頭蓋骨のある+モクセイの」.言われてみれば,胸背のところが(・・)になっていてドクロに見えないこともない.
★次.7月16日のシロスジアオヨトウ.こちらはヤガ科ヨトウガ亜科.
これも美しい緑の入った蛾.わたしなどはすぐに駄菓子の抹茶の色を連想する.あまり雅な感性ではなさそうだ.右上画像は横から.
『蛾類図鑑下』の方が詳しいのでこっち.
前後翅とも外縁は波状を呈し,前翅には美しい緑色部がある.これらはいずれもTrachea属の特徴である.本種は同じ属中もっとも大きいこと,腎状紋の下,脈2の基部には淡紅色の部分があることで,次の3種(ヒメシロテンアオヨトウ・オオシロテンアオヨトウ・コアオバハガタヨトウ)と区別することは容易である.(p,114)
眼の下に刀傷があるように見える.そういえば昔特撮もののキャラに「ハカイダー」というのいて,こんな感じだった.
学名は"Trachea atriplicis",属名は「気管」.(゚Д゚)ハァ? もっと語源を遡れば「ざらざらしたもの」.分からん.小種名は「黒い襞(ひだ)」.
1日に2種ぐらいだと楽である.日本語もあまり荒れないですんでいるような.