オオフタオビキヨトウ.【写真日記虫】

 今日はいつもの温泉の休みの日.出撃も休みである.夕方の話.


 夕方,帰宅途中にコンビニで公共料金支払い.窓の桟の所に初見の蛾が.一旦家に戻ってカメラを持って出直す.

オオフタオビキヨトウ.前翅長25mmある.のそーっ,と大きく,しかも地味である.あまり人口に膾炙するような蛾とは思えない.
 ところで画像では「フタオビ」ではない.内横線がない.『大図鑑』ではこう.

暗色鱗片の散布状況や横線の個体差が大きく横線の現れないこともある.外横線は鋸歯状,後縁直前でやや大きく外方に角をなす.(p.713)

 後半部の記述は,右前翅の「 V\ 」に対応するだろうということで判断.やや高地性の蛾であるらしい.

 17時過ぎでまだ空は明るい.暗くなればコンビニの灯りにこのまま呪縛されてしまうだろう.何かの縁なので,ここから解放してやることに.
 指を押しつけると上手く乗ってきた.蝶と違って,蛾はしばしば手乗りになる.空に向かって放つと翅を広げてどこかに飛んでいった.