ベニシタヒトリ.アマヒトリ.

 午前中は暑かった.ところが15時過ぎから様子が変わってきた.風が湿っぽい冷たさを帯びて,空は白く曇った.空気まで白くなって… あ,これはガスだ.ガスってきた.
 気がつくと窓際に置いてあった雑誌が湿ってぶよぶよに.急ぎバルコニーのゴムノキを取り込む(観葉植物の世話は,窓際のわたしの最も重要な職務である).


 やっぱり,夜は霧雨になった.でも出撃.かえって余計な人出がなくていいかもしれない.


【温泉看板】
 今夜の最大種はエルモンドクガ.あえて暗めで.

 周りの黒いボチボチはいつものマグソコガネ君たちである.

 いままで何となく面倒でスルーしていたヒトリガ

 ベニシタヒトリ.前翅長27mm.ツーショットの相手はおそらくツマオビアツバである.
 翅が長めで,胸の襟巻きが目立たないので頭身が高く見える.すっきりと夏向きのたたずまい.和名の通り,下翅は鮮やかな赤色のはずなのだが見せてくれなかった.


 『大図鑑』では,「幼虫はオオバコやタンポポのような草を食べる(p.655)」とのこと.「ような」なんだな.ヒトリガ系の幼虫は「たわし型」でやたらに歩き回って,そこらの雑草を食い散らして,しかも運動不足だと上手く育たないそうだ.食草の特定は容易ではなさそう.


 ツマオビアツバについては,機会があれば…

 比較サンプルとして.

 こちらは昨年も取り上げているアマヒトリベニシタヒトリより一回り以上小さくで2cmほど.
 蛾を撮り始めた頃からのおなじみである.春にうんざりするほどいたアカハラゴマダラヒトリを赤褐色にするとこれになる.
 こちらの食草は,クローバーやスカンポらしい.こんなものなら幾ら食べてもいいや.ところが,ネットで探してみると「メロンの表皮をかじった」そうである.歩いているうちに偶然行き当たったのだろうけど,害虫指定になっちゃうなあ.


 不明シャチホコ,同定できる気がしない.
 付記(07/4/18):できた.カエデシャチホコ
 アトヘリアオシャク*2.


【馬場駐車場】
 掲示板にヨシカレハ,一杯気分に違いない.小屋の方は,ドクガ*6.


 カメラが濡れる〜. ( ToT)っ[ ◎ ].
 ドクガ避けの毛糸の帽子にしがみついたコガネムシ*2を剥がして帰路へ.


【市内コンビニ】
 ノンネマイマイ,撮らず.カメラをこれ以上濡らしたくない.雑酒購入.