トビモンシロナミシャク.クビグロクチバ.シロヒトリ.ハイモンキシタバ.シロスジキノコヨトウ.【写真日記虫】

yyzz22006-08-10

 土曜日出勤なので休日が今日に移動.
 朝,路面が濡れていた.日中は雨が降りそうでなかなか降らなかった.涼しくて過ごしやすい.TVでの野球中継は別世界の出来事である(途中で寝てしまった).


 20時45分,事故でへこんだ車(修理に15万かかると車屋に言われた)で出撃.


 ドクガ増殖中.スキー帽はさすがにι(´Д`υ)アツィー.
【温泉看板】
 今夜のトップはエゾシモフリスズメ.繰り返しになるが,どうして昨シーズンはスズメガを見つけられなかったのだろう.目ができてない,というのはそういことなのか.
 同定できなさそうな微少な蛾が羽根アリに紛れてぼちぼち.ドクガ*3.
 いつものハエトリグモくんはライトの上(右上画像).

 互いによく似たシャクガが2頭.小さくかわいらしい.共に前翅長13mm.

 どちらもトビモンシロナミシャク.紋の色や外縁の帯が違っているが,もともとそういう個体変異が普通にある種らしい(@『大図鑑』の図版).
 きれいな蛾の類に入る.概して,翅の地肌が純白のキャンバスになっている蛾は美しく見えて得だと思う.


 初見ノメイガを撮ったが,同定に迷いが出た.保留して未同定へ|Д´)/~~.
※追記キモンウスグロノメイガでよし,とmatszさんのお墨付きがでた.感謝!(8/12)

 看板の支柱の暗いところに,このところの常連.3度目.

 クビグロクチバ.前翅長30mmジャストだから大きめの蛾だ.頭の後ろの箇所が真っ黒なのが特徴.顔をのぞき込むと結構その黒が目立つ.
 初見は7月21日.これよりも小さめの個体で,わたしはウスクビグロクチバを疑い,「みんな蛾」に確認のために貼った.だが,脚の棘なども勘案して,どうやら今夜の奴と同一種である.「みんな蛾」の方は撤回訂正した.
 腎状紋が翅脈でバラバラにされているが,全体としてはなるほどシタバ亜科の気配を持っている.とはいえ後翅が鮮やかな訳ではない.あくまでもこの蛾は黒頭で勝負である.


【馬場駐車場】 ここも掲示板はドクガ*5.
 クルマスズメ.もうオフかと思っていたがスジキリヨトウ


 小屋へ.ドクガ

 今シーズン2度目.前回はコンビニの窓の高いところにいて撮れなかった.

 シロヒトリ.前翅長27mmだが実物は何となくもっと大きく見える.白い翅に翅脈が浮いている.
 撮っても白トビを起こして如何ともし難い.やむなくF25まで絞って撮ったので現物の白さが出ていない.実物を見るべき蛾(白いだけだが).


 ちなみのこいつの幼虫は典型的な「たわし毛虫」である.ぜひぜひ「みんな蛾」の画像をスクロールして幼虫を見て欲しい.もちろん無毒である.道で見かけても踏みつぶしたりしないで欲しい.

 さっきのクビグロくんと同じ大きさ(30mm),同じタイプの蛾.

 ハイモンキシタバ.先日のワモンキシタバに続きカトカラ属である.現場でもそう見込んで少しつついてみたが,後翅を見せてはくれなかった.まあ,次の機会いいや.いじめたり,拉致監禁してまでは撮らない方針なので仕方ない.
 縁があれば必ず撮れるはず.


 「ハイモン」はもちろん「灰紋」(変換すると「肺門」と出るが).腎状紋辺りが灰色にぼけている(『蛾類図鑑下』では「灰青色」と表現しているがどうだろう).


 白線の目立つ小さなシャチホコ型の蛾が… 1枚撮って逃げられた.
 (´・ω・`).
 ところが後述するように【錦大沼入口】ですぐに再会する.縁があるとはこういうことである.

 こいつも今シーズン初だ.前翅長16mm.もっと大きかったような気がしていた.

 モントガリバ.普通種とはいえ,覆面レスラーのマスクのような模様はポイント高し.せめて2cmあればなあ.
 ところでトガリバといえば背胸の冠毛である.横から.

 うーん,なかなか頑張っているなあ.ここに脳みそが詰まっていればますますすごいのだが無理な注文である.


 帰路.
【錦大沼入口】
 看板は完全にドクガの世界である.数えるのが面倒なレベル.ドクガたちの合間をぬって,ヨツボシノメイガとかシロヒトリとかがいる.

 高いところに,さっき逃した小シャチホコが! さあ,脚立の出番である.看板があるのは交差点の角の所で,信号待ちの車からは明らかに不審な行動に見えるだろうが(* ^ー゚)ノカマッテられない.縁とはそういうものである.

 美麗な部類の蛾である.前翅長は12mm.画像を見ると,ナカスジシャチホコともシロスジシャチホコとも違う.散々探して,シロスジキノコヨトウだった.


 (゚Д゚)ハァ? ヤガキノコヨトウ亜科なんて初めて.『大図鑑』を調べると,別段「キノコ食い」ではない模様.幼虫についてはほとんど分かっていないらしいが「地衣食い」と考えられている.ネーミングとしては「コケヨトウ」よりは「キノコヨトウ」のようがユーモラスでよろしい.


 人によっては芋虫なら何でもキャベツを食べるものだと思っていたりするのだが,結構,枯葉やら苔やらを主食にしている蛾がいる.確かに林や森に入れば,落ち葉や苔類は最も普遍的に存在している.食材にしない手はない.ただ,そういうところにはダニやムカデや肉食甲虫も沢山いそうだが.


 ※マツカレハ.


 上着やズボンにドクガが付いているのではないかとの恐怖に震えながら帰宅.