ノンネマイマイ.マルモンキノコヨトウ.カラスヨトウ.ハネナガマキバサシガメ.ミヤマクワガタ.クロスジカギバ.

 さて,苫小牧に戻ってくればこっちのものである.定点観測.まして,明日は休日確定.


【温泉看板】

 ノンネマイマイがいるが,感じが違う.純正マイマイガのようなたたずまいだ.大きめで翅が長い.♀かもしれない.とりあえず撮り.

 左は8月6日撮影のもの.前翅長22mm.右が今夜のもので前翅長30mm.サイズからも,「♀は♂にくらべて翅が細長い(『昆虫大図鑑Ⅰ』,p.169)」ことからも左♂・右♀とみなしていいと思う.
 とにかく,蛾はしばしば♀がはっきり大きい.別種かと思うほどのこともある.


 ツノアオカメムシが下の方でうろうろ.とにかく美しいし,大きさも申し分ないのだが今日はネタが多いので割愛.

 初物.腎状紋が分割されていて,四ツ目の家紋のように見える.

 マルモンキノコヨトウ.前翅長8mm.キノコヨトウの例に漏れず,未研究の蛾らしい.
 『蛾類大図鑑』.

(…)分類上の位置もさらに検討を要する.幼生期は全く不明.地衣を食うものと推定する根拠はない.(p.683)

 最後の断定にどのようなニュアンスがあるのかは分からないが,何かありげである.
 もっと大きければなあ,という私的結論.


【馬場駐車場】
 枯葉が沢山落ちている.秋が近い.
 初物のオオアヤシャク発見〜♪.これもぜひ見たかった蛾.画像は「小特集」に乞うご期待.

 これも初物.真っ黒けに見えたが,フラッシュに青みを帯びて光る.

 カラスヨトウ.前翅長20mm.なるほど「カラス」とはぴったりの命名である.
 これぐらいカラスだと学名はどうなっているんだろう."Amphipyra livida corvina".亜種名までついてる.「2つの火+暗青色の+カラスの」で,属名は例によってだが,種名はピッタシカンカンである.
 もちろん普通種.幼虫は雑食性が強いという.


 アオシャクと,茶色い不明シャクガ.擦れひどい.

 ハネナガマキバサシガメ.今シーズン2回目.

 1cmほど.画像では強そうに写っているが,実物はペラペラで風が吹けば飛ばされそうな手合いである.

 もうクワガタは採り尽くされてしまったかと思っていた.

 ミヤマクワガタの,もちろん♀.体長はノギスを見ると45mmあるが大きすぎるような気もする.クワガタはわたしにとっては,釣り用語でいう外道なので適当.

 春先に見ているから,これは2化組だろう.

 ヤスジシャチホコ.模様が美しい.

 落ち葉に混じって「落ち蛾」.

 クロスジカギバ.前翅長23mm.あまり特記事項のない蛾である.実は撮っている時はオビカギバだと思いこんでいた.
 カギバガも種類が結構そろってきたなあ.


 テンクロアツバは幾分減ってきたように感じる.ドクガはいない.キドクガがちらほら.