円山動物園へ.

yyzz22007-01-28

(2月3日記)
 ずいぶんと放置してしまった.
 冬になって虫が見つからなくなって意気消沈.そこに丁度ネット碁やら糖尿の悪化やらが重なって,あれよあれよと数ヶ月−−−−.
 少し元気が戻ってきた.不定期更新で春を待ちたい.妙に暖冬で先が読めないのだが….


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 というわけで虫が撮りたい.このままでは禁断症状が出て,取り返しのつかないことになるかもしれない.沖縄に旅行する気力や時間はとてもないので,目指すはただ一つ,札幌は円山動物園の「昆虫館」だ.


 朝の7時半に家を出て,市内バス→駅→都市間バス→札幌→地下鉄→円山公園.もう10時を過ぎていた.1年振りの動物園である.
 「昆虫館」は正門からはずっと奥の方にある施設.その正体は小さな温室である.
 以前に来たときはマダラチョウが飛びまくっていたのだが,今日は閑散としている.シロオビアゲハが2・3頭,高いところを飛んでいるだけ.植えてある植物も枯れ気味で,要するに,ここも冬モードなのである.(ノД`).


 カメラを取り出すが,みるみる結露.想定内とはいえ,面倒くさい.
 筒を手に持って乾くのをひたすら待つ.20分ほどの待機時間を経てようやく始動.


 この施設で最も支配的な虫はダンゴムシだ.とにかく目立つ.

 あまりきれいには丸くならないので,「オカ」ではなく「コシビロ系」かもしれない.

 この施設内では植物の新芽を食う害虫の役回りをしていて,飼育員に断れば「お持ち帰り可」である.きっと昆虫ゼリーあたりで飼えるに違いない.いらないけど.

 複数種いるように思うのだがはっきりしない.帰宅後,図鑑を調べたがやっぱり分からなかった.


 簡単に見つかるのは直翅目.プレートには何種類も載っているがイリオモテモリバッタばかり.わざわざこんな南国のバッタを飼育しているのは,逃走しても生存できないようにであるという.なるほど.


 せっかくだから『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』(北海道大学出版会)を調べてみる.
 モリバッタ属は日本では奄美やら沖縄やら八重島とか,とにかくあっちの方にしかいないらしい.

体色は黄色部が多く最も美しい.後脛節先半の色の2型(スネアオ型,スネアカ型)は遺伝型と考えられる.(p.513)

 全然気付いてない. >< .

画像を調べると確かにスネの青いものがいる(右側).とはいえ,あまりはっきりは撮れていない.次回の宿題だな.
 こっちは幼体.これぐらいガキだと,アカもアオもない(はず).


 ナナフシも何種類かいるようだが,分からない.

 撮って面白いかというと,そうでもないのが残念である.


 結局,「昆虫館」で2時間費やす.午後の用事にはもちろん遅刻した.


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 飼育担当者のブログを見つけた.「みんなのこんちゅうかん」.
 子供向けの仕様になっているのだが,フッタのlivedoor newsに「中学教諭 わいせつで実刑確定」とか「自殺アナを苦しめた"奇病"」という見出しが見えるのは痛々しい.


 ところで円山動物園は斜陽気味で(旭山と比較されるしなー),改革再興の道を模索中なのだが,市民アンケートでは「不人気施設の1位が昆虫館」であるらしい.まさかリストラ対象に? 
 昆虫館をつぶしたら,わたしはもう円山動物園には行かないぞ.


 というわけで,当ブログは札幌市円山動物園「昆虫館」を応援します.
(大きい動物は嫌いです)