スジモンヒトリ.ミノムシ.マエキカギバ.シロモンヒメハマキ.ヒゲコメツキ.オサムシ.オオシロエダシャク.【写真日記虫】
風が冷たい.虫の出も昨夜より悪いようだ.雨の心配はない.
<温泉看板>
・ヒメキホソバ(13mm).シラクモアツバ(13mm)*2.
アカハラゴマダラヒトリも相変わらず来ているが,スジモンヒトリが増している.看板界隈で7頭.
21mm.飛んでいる黄色っぽい蛾は大抵こいつらである.フトスジモンヒトリはまだ少ない.
・もっとも多い種はと聞かれれば,テンクロアツバ.
<駐車場>
・エゾシモフリスズメ(禿),クルマスズメ(43mm),ハネナガブドウスズメ(41mm).
・エゾアカガネオサムシ.小さいように思ったが23mmある.
・シロモンヤガの,翅を開いて落ちていた奴.21mm.スジキリヨトウ.
<温泉看板第2幕> 大物は来ていないが,小ネタがぽちぽち.
今シーズンのカギバ1号.
マエキカギバ.17mm.記憶より少し小さい.
HPに取り上げたものよりも,色も翅の斑もいい感じに撮れた.書き直しを考えた方がいいかもしれない.
ミクロは同定できそうな個性の強い蛾だけ.ところが,これだけ明瞭でも類似種がいて難儀なことに.
前翅長10mm.『蛾類大図鑑』でアタリをつける.シロモンヒメハマキらしい.「みんな蛾」で確認作業.ところが「ニセ…」やら「コ…」やら似たのがゾロゾロ.色合いが決め手になるらしいが,ライトの光を浴びるポジションだったので色がオレンジにぶれている.さんざん悩んで振り出しのシロモンヒメハマキで暫定確定.
だからミクロは…(ry.
・ハガタアオヨトウ.
ここから甲虫.見慣れない奴がいた.
調べてみてヒゲコメツキ.現場ではカミキリ・カミキリモドキ・ホタル系を想像していた.なるほど胸のスタイルはコメツキムシのそれである.
しばらくドタバタしていたが,計測前に飛んで行ってしまった.
看板の下の雑草の間でオサムシがダッシュ! 何かと思えば,捕食である.
翅の様子から食べられているのはカゲロウのようだ.右あごがしっかり食い込んでいる.
<温泉駐車場>
・リンゴツノエダシャク*2.ルリモンシャチホコ.ここらは計測サボり.
茂みの葉っぱの上に白い大きい蛾.ディスプレイに美しい姿が浮かび上がる.
オオシロエダシャク.前翅長26mmだから,差し渡しで5cmを超える.
鳥糞のどぎつい白黒ではなく,上品な柔らかな白模様である.北海道産の蛾は内地のものに比べて模様が薄くなる傾向があるというが,この個体の美しさはそれに負うところが大きい.
ヤママユ系の眼状紋を見つめていると魂がそこから吸い込まれていくような感覚に襲われることがある.別世界への入り口.もしも魂がそれまでのほんの少しの間に何か異なる形式・異なる形をとるとすれば,この白い蛾のような姿なのではないだろうか.
計測に驚いて飛び立ったこの蛾は悠然とはためいて暗がりの向こうに姿を消した.
・この日,オオ(オナガ)ミズアオ*3(死1).