ナガチャコガネ.アトグロアミメエダシャク.クルマスズメ.ナミコブガ.ツメクサキシタバ.【写真日記虫】

 夜8時半過ぎ.これは霧じゃないな.やっぱり「ガス」という表現がぴったりくる.視界は悪くない.それでも空気は微細な水滴に満たされている.
 長時間の探索はやめておこう.カメラが心配なだけでなく,濡れていく虫たちを見るのがやりきれない.


 <温泉看板>
 ・ギンモントガリバを昨日貼ったら,さっそく今夜は総進撃である.4頭確認.ヒロバトガリバも2頭.ひどいものだなあ.ピークなのだろう.
 ・アトボシエダシャク(12mm).もちろん横から.不猟の日なら貼るんですけどねえ.
 ・テンクロアツバ沢山.

 コガネムシの類が目に付くようになってきた.
ナガチャコガネ
 これはナガチャコガネ(14mm).触角の扇が写っていないのが失敗.
 コガネムシが増えてくると,踏みつけそうな気がして嫌なのである.

 ライトの影に初物シャクガ.これは美麗種キタコレ.
アトグロアミメエダシャク
 同定に悩むような蛾ではない.アトグロアミメエダシャク.測定できず(ノギスを落っことして,しかもその弾みで蛾が逃げた).大きくはない.北隆館『大図鑑』では「前翅長12〜14mm」(p.205)とのこと.うん,それぐらいだった.
 それにしてもね,「後黒+網目」ってあまりにも見た目まんまというか芸がないというか.

 ・前翅長14mmの白点の1つついた(そんなのは沢山いそう)様子のいいヤガ.未同定(´ー`)/~~.


 <駐車場>
 ・ホソバシャチホコ(22mm).キドクガ.エゾシモフリスズメ*2(49mmと47mm).
 ・不明蛾.トガリバなのかシャチホコなのかヤガなのか見当つかない.未同定(´ー`)/~~.
 ・オナガミズアオエゾスズメのツーショット.これは「*--蛾飢道談話室--*」へ.

 やっとクルマスズメ
クルマスズメ
 前翅長38mm.こういうスタイルで撮れるチャンスはあまりない.画像ではやたら赤っぽいが,眼視では夜ということもあり,もっと落ち着いた色に見える.
 翅に白い粉のように見えているのは水滴.雨ではないが,確実に周囲も虫もカメラも濡れていっている.

 ・めんどくさいので同定後回しの未同定シャクガ.(´ー`)/~~.


 <温泉看板/駐車場>
 ・いつのまにかオナガミズアオが来ていた.この夜はトータル3頭(死骸1を含む).
 ・ハガタアオヨトウ

 あ,コブガだ.なんとかなりそう.で,撮り.
ナミコブガ
 ナミコブガ.大きさは… 右上隅に写っているのがテンクロアツバ.そこから推測していただきたい.

 看板の裏に検索除けの「これ」.
Lucanus maculifemoratus
 ファインダーをのぞいても暗くて分からないのでいい加減なシャッター.奇跡的にピントがあった.
 平日でしかもガスなので誰も採りにこない.物好きが写真を撮るだけ.

 ・駐車場のいかにも轢かれそうな所に落ちていたエゾスズメ移動.アジアホソバスズメ(42mm)*2移動(死骸1を含む).実に彼らは従順に手に乗ってきて,大人しく移動させられる.オオミズアオなら手の中でばたついたりするのだが,彼らは全く逆らわない.
 ・小さい「これ」.こいつも移動.虫の移動が仕事になったような気分.


 コンビニで店員に賞のことで声をかけられる.仕事もばれている.そういうことなら「写真を撮らせてください」と言っても拒否されにくいだろう.

ツメクサキシタバ
 ツメクサキシタバ.前翅長16mm.幾何学者エウクレイデスの名を負った夢のように美しい蛾.