シラナミナミシャク.ハイイロビロウドコガネ.ウリハムシモドキ.
(7月10日記)
朝からイベント関係であちこちをうろうろ.くたびれて芝生の上で寝てしまったりした.眠いのである.
あー,でも壁に蛾が留まっている.カメラは,ある.
シラナミナミシャク.前翅長13mm.
クリーム色の地肌に白線が沢山入っている.こういう色合いはありそうであまりない.一回見たら忘れない蛾.分布が北日本なのでほとんどネット上に情報がない.
バケツにわいたボウフラ.種名なんて全然分からない.
やっぱりこういう手合いは「湧く」が正しい日本語表現に違いない.どう考えても自然発生している.
わたしが大学でのアカデミックな意味での勉強した分野は(おそらく)18世紀の科学史近辺なのだが,わたしの知っている範囲ではボウフラの自然発生はさすがに18世紀ではもう話題になっていない.『百科全書』のディドロが取り上げた自然発生の例は麦角菌である.
「生命の自然発生」説の科学史的意義は自然学(Physicsを「自然学」と訳すのがぴったりくるようなよき時代が昔はあった)を神による創造や摂理から切断するステップとなったことである.かつての自然科学はどうしようもなくキリスト教の中でねじれながら発展していったのであって,今だってその枠は生きている予感がする.個人的には理系の人間にとって神学の初歩程度は必修だと思っている(オイオイ).
壁の甲虫2題.
その2.
ウリハムシモドキ.ウンコタレである.これは「ふたば」で鶉さんに同定してもらった.感謝.
確かにウリハムシは重要な昆虫だが,それは害虫ゆえである.そんなもののモドキにならなくてもいいのにと思う.前者はウリ科植物の害虫なのに対して,マメ喰いのウリハムシモドキは牧草のクローバーの害虫であるという.
−−−−−−−−−− 夜の部へ続く −−−−−−−−−−−