リンゴツノエダシャク.ベニスジヒメシャクsp..ヨトウガ.ムラサキアツバ.
(7月14日記)
夏っぽかったのは7日8日だけで,その後は天気が崩れて薄ら寒い日が続いている.この日の夜9時の気温は16℃.虫除けのスキー帽をかぶっていて全く暑くない.
なんだかボンデージボルテージの上がらないまま車を走らせる.
<温泉看板>
・アカハラゴマダラヒトリ*3.ホワイトバランスまで調子が上がらずに黄色く撮れてしまう.クロシタアオイラガ.
もう気分は「帰ってしまおうか」.
リンゴツノエダシャク.前翅長28mm.このところ,毎回1,2頭はいる.
「みんな蛾」で調べてみると,食草は「ヤナギ科、ブナ科、ニレ科、バラ科、カエデ科、ツツジ科、キク科」とのこと.なんでもありあり.他の植物って何があったっけ.そっか,キャベツにはつかないんだな.
フトベニスジヒメシャクかウスベニスジヒメシャクかどっちか.ここではベニスジヒメシャクsp.の押さえで.前翅長14mm.
それにしても,太線といいガチャガチャの細線といい,よくもまあ前翅後翅でうまく接続するものである.
<駐車場>
・キドクガ.オオミズアオ.
看板の支柱の陰に地味系ヤガ.
前翅長20mm.さんざん調べて,どうやらプロトタイプのヨトウガである.今までどこかで見ているに違いないのだが,きちんと確認したという意味では初見.
これがあの有名な夜盗虫の親か.もっと華やかな蛾だったら良かったのにな.
とにかく今夜は気力もないけど蛾も少ない.目に付くのはあまり大きくない「白い蛾」ばかり.同定できそうもないので撮らず.
<温泉看板>
・セダカシャチホコ.37mm.
また初物キタ(←あまり盛り上がっていない).
ムラサキアツバ.前翅長13mm.あまり大きくはない.よく観察すると,なかなか面白いデザインである.ここはやっぱりプロの描写を鑑賞しよう.講談社『蛾類大図鑑』から.前・後翅とも暗い灰黒色,やや紫黒色の光沢を有する.腎状紋は黒色「く」字状.後翅の横脈紋は発達しない.前翅前縁部はやや橙褐色を呈し,外横線の起点には小さい同色影を表す. (p.883)
なるほどねえ.
この蛾はキノコ喰いとのこと.HP「北海道病害虫防除所」(ここもよくお世話になっているなあ.サイドのリンク集に入れようかな)では「シイタケの新害虫」として報告されている.被害は深刻なものではなさそう.それにしてもビニールハウス内まで侵入しているんだな.
30分ほどで撤退.