ケバエsp..ナツササハマダラミバエ.キスジホソマダラ.クロギンスジトガリホソバ.ウスムラサキクルマメイガ.キバガsp..ヒメウラナミジャノメ.ジョウザンミドリシジミ.モンヘリアカヒトリ.リンゴツマキリアツバ.

 休日である.台風が来るとかいうので連休後半は雨になるかもしれない.とりあえず今日は虫撮りを.他のことは雨でもできる.


 緑ヶ丘公園へ.立て看板が出ていて16日に中学生の駅伝大会だという.雨直撃じゃん.大変だなあ.走っている方はまだいいが,役員・係りの人はひどいことになるな.
 画像が多いので分割することにする.今回はハエと蝶・蛾で.
 カメムシや甲虫は後日に回す.きっと雨になるさ.


 【双翅】

 公園に入って茂みにまず点々としていたのはケバエケバエは春のものだと思っていたら,北大出版『札幌の昆虫』によれば夏にも秋にも出てくる種類がいる.夏の種には和名がない.
ケバエ♀
ケバエ♂
 「♂は眼が大きい」の法則に従って,上が♀,下が♂だろう.♂♀の大きさはほとんど変わらない.10mmちょうど.とにかく道沿いの薮のどんな植物の上にもいる.

 これはおなじみのミバエ.おそらくナツササハマダラミバエで問題ないと思われる.
ナツササハマダラミバエ


 【鱗翅】
 足元からどんどん蛾が飛び立つ.少し飛んで,葉っぱの裏に隠れてしまう.ほとんどがウスグロアツバである.
 どうしても昼間はミクロが多い.

 これはマダラガ科のキスジホソマダラ.前翅長13mm.
キスジホソマダラ
 昼に虫をやっている人はよく見かけているに違いない.ところでマダラガ科といえばサツマニシキとホタルガであるが,前者は分布せず,後者はわたしは未見である.レアなのでは?

 もう一つミクロ.今度はカザリバガ科.「みんな蛾」に同定依頼してクロギンスジトガリホソガである.前翅長6mm.
クロギンスジトガリホソバ
 講談社『蛾類大図鑑』に記載のない蛾.「みんな蛾」では北海道の分布が示されていないが,今回の同定者の蟲森蛾楽さん(感謝!)が小樽,ユバさんが札幌,わたしが苫小牧と北海道からの報告が続いた.わたしなどは標本がないからどうというものではないのだけど.

 メイガもミクロだった.
ウスムラサキクルマメイガ
 ウスムラサキクルマメイガ.前翅長14mm.
 ジンチョウゲやその枯葉を食べるという.そんな木植わっていたかなあ.

 次はキバガ.前翅長5mm.牙がマンモスみたいに2本出ているのでキバガから調べればいいのは見当がつく.
キバガsp
 同定できる気がしないのだが,はたして「みんな蛾」の「未同定 Polyhymno sp.」にそっくりなのを見つける.(ノД`).見つかっただけましなのかな.

 ・ハマキガ2種,未同定(´・ω・`)/~~.
 ※その内1頭はオオアトキハマキ♂の黒化個体であると「みんな蛾」でがいすとさんから教えていただいた.感謝.わたしには絶対分かりません.(7/17)


 次は蝶.あまり真面目に撮っていないので蝶屋さんには申し訳ない.そもそも蝶は逃げるので近寄れない,測定できない.

 ヒメウラナミジャノメ.この日*2.この個体はかなりお疲れのご様子でいらっしゃって割り方接近できた.
ヒメウラナミジャノメ

 ミドリシジミの♀だろう,くらいまでは分かる.
ジョウザンミドリシジミ
 『札幌の昆虫』は小さいくせに恐るべき図鑑であって,なんと「よく似たミドリシジミの仲間7種類の区別のしかた」が見開きページで図解されている.ブレブレの裏面画像と首っ引きで,ジョウザンミドリシジミと推測.大丈夫だと思うんだけどなあ.


 マクロ蛾.

 かなり痛んでいるがモンヘリアカヒトリ.前翅長15mm.
モンヘリアカヒトリ
 「みんな蛾」の「モンヘリアカヒトリ」の生態画像はわたしのである.だいぶん感じが違う.
 学名はDiacrisia irene.小種名「イレーネ(英語読みだとアイリーンだな)」は「平和の女神」の名である.ほほう.由緒のある蛾だな.

 帰り際に見つけた蛾.私的には大物である.初物だし.柵の低いところに留まっていた.こんなものに気付くのは,わたしか,散歩紐のついたダックスフントかだけだろう.
リンゴツマキリアツバ
 これは美しい.リンゴツマキリアツバ.前翅長13mm.図鑑では何だか小さくて黒っぽくて風采が上がらないが,実物は鮮やかな紫の蛾である.
 横から.
リンゴツマキリアツバ
 眼が昼用になっている.


 夜は雨になった.というわけで続きは後日.