リンゴコフキハムシ.ホッカイジョウカイ.マメコガネ.センチコガネ.ナカムラサキフトメイガ.ヒメクモヘリカメムシ.ヒロアシタマノミハムシ.ウスアオモンコヤガ.ヒメシマヨトウ.フタスジカスミカメ.シロオビクロナガ.

ノコギリカミキリ

 昨夜の雨は上がった.空模様はなーんだかぁゃιぃのだが,今はまだ降ってきていない.下草が濡れているだろうが,撮影に支障はなさそうだ.
 緑をバックに虫を撮れる機会は貴重である.


 緑ヶ丘公園へ.朝10時半.途中の道路の気温表示盤は18℃.

 白い甲虫.
リンゴコフキハムシ
 リンゴコフキハムシ.体長9mm.
 検索して情報収集.「お菓子にかかっている粉砂糖を連想させる」という記述があったが特殊だと思う.やっぱり頼りになるのは害虫系サイトである.果樹研究所「リンゴ害虫生態画像データベース」の「リンゴコフキハムシ」.

成虫は捕獲当初は黒色だったが飼育中に全身が白粉で覆われた

何か分泌するんだろうな.鱗粉の機能の一つに「蜘蛛の糸に絡みにくくなる」があるとのことだが,この白粉も同じなのだろうか.

 よさそうなカスミカメはさっぱり見つからない.でもすくったり叩いたりの荒っぽいことはやりたくないし.

 やっと見つけたがまだ幼虫である.
オオチャイロカスミカメ
 オオチャイロカスミカメに見えるのだがねえ.体長6mm.

 ・相変わらずハムシダマシ多い.シギゾウムシ*2.
 ・ハエトリグモ

 ジョウカイボンのミニチュア版.
ホッカイジョウカイ
 ホッカイジョウカイ.7mm.同じ甲虫でもわたしは,がっちりしたものよりもこういう体の柔らかいタイプが好みである.カメムシに似ているからかもしれない.

 というわけでがっちりした甲虫3種.
 マメコガネ.食傷気味なので測定してない.
マメコガネ
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 センチコガネ.18mm.初見.
センチコガネ
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 ゾウムシ.種名は分からなかった.9mm.
ゾウムシ
 甲虫の詳しい図鑑がないのがあれなのである.うーーん.

 ・オオアトキハマキヒメウラナミジャノメ割愛.
 ・葉っぱの上に無警戒に留まっているのは大抵はベニスジヒメシャクの類.同定に苦しみたくないので撮らない,

 そんな中で派手目の蛾がいきなり.ラテンな横縞ポンチョめいた模様.触角の感じはメイガだなあ.
ナカムラサキフトメイガ
 ナカムラサキフトメイガ.前翅長11mm.小さい.山地系普通種らしい.派手ではあるが.拡大すると全体にゴワゴワと毛羽立っている.あまり高級な素材ではできていないらしい.質素でよろしい.

 ササの葉にヒメクモヘリカメムシ
ヒメクモヘリカメムシ
 腹が異常にふくれていて便秘の金魚を思い出したりするのだが,卵を持った♀であるらしい.昨年は6月24日に同じような個体を見ている
 すぐに葉の裏に隠れてしまった,追跡断念.淡泊なのがわたしの特徴の一つである.

 ・エゾアオカメムシ*2.

 やっぱりササの葉に赤黒い小さな甲虫が沢山付いている.計ろうとするとピンと跳ねる.「トビハムシ」とか「ノミハムシ」という単語が浮かぶ.3mmくらい.激しく腰を使っているものまでいる.こんな小さな虫がどんな卵を産んで,どんな芋虫を産出して,その微細に違いない芋虫がどんな生活をするのか,わたしの想像力の及ぶところではない.
ヒロアシタマノミハムシ
 最近「ふたば」では「甲虫の名前教えてくん」状態なので気が引けたが,でも貼り.鶉さんから「ヒロアシタマノミハムシ,ササの常連」とのありがたいご教示.
 ヒロアシタマノミハムシなら,北隆館『大図鑑』でも載っている.貼る前に見てもいる.ところがササのサの字も書いていないじゃん.これじゃあ分かんないよお.


 雨が降ってきた.しっかりした雨.急いでカメラをケースに入れて退散.


 そう言うわけで,今夜は台風で雨で出撃はなしかと思っていた.
 昼過ぎには止んでしまった.


 出撃するしかしかないじゃん.
 夜9時.いつになく暖かい.今年1番じゃないのかな.(気象庁データでは18℃だった.日中と変わらない).
 <温泉看板>
 ・コガネムシが飛び回っている.おそらくスジコガネ
 ・アカハラゴマダラヒトリスジモンヒトリ各1.

 小振りな蛾が目立つ.ここ数日,すっかり小型蛾の世界に….
 これも小さい.目の子で1cmちょい.初見.
ウスアオモンコヤガ
 ウスアオモンコヤガ.計測はスジコガネの襲撃に逢って失敗.保育社『蛾類図鑑(下)』では,

前翅はやや細長く,一見するとキノコヨトウの仲間のようにみえる. (p.152)

 主観を帯びた語りが図鑑に侵入してくる瞬間.これがない図鑑はつまらない.

 小さい蛾第2弾.横からノギスを当てて計測しようとしたら,蟹のように横這いして嫌々した.
ヒメシマヨトウ
 ヒメシマヨトウ.前翅長11mm.初見.全体に白っぽいのが気になるが,サイズからシマヨトウの線は捨てた.
 ヨモギ喰いとのこと.ハムシは安全だろうが,アブラムシガードの蟻がこわそう.

 ・看板の裏にノコギリカミキリ(右上画像).キマワリの次くらいに不人気であるらしい.この夜,「あれ」採りの親子がうろついていたが,これは売れ残っていた.

 フタスジカスミカメ*3.先日のものより背中の紋が濃い.
 横から,
フタスジカスミカメ
 まあ6mmのペラペラな奴だから「勇姿」とはいかないわな.

 今夜は小さいものばかり.ますます小さくなっていく.(ノД`).これは知っている.「みんな蛾」にも載せてもらった蛾.
シロオビクロナガ
 シロオビクロナガ.5mm.コナガ科である.「白帯黒長」だと弱いのか強いのかさっぱり分からない柔道選手みたいだが,もちろん「白帯黒菜蛾」である.


 ・駐車場方面は収穫なし.キドクガギンモンシャチホコ
 ・温泉駐車場でカレハガを強制移動.