ホソカミキリ.アオアカガネヨトウ.クロハナコヤガ.ツマグロマキバサシガメ.ニレキリガ.ノンネマイマイ.コブノメイガ.
休みの日.苫小牧にしては暖かい.とはいえ,気象庁発表のデータを見ると最高気温が24℃で湿度が90%,天気は「もや」である.おかしいなあ.
もっともこれくらいで北海道人は十分に音を上げるのだ,ともいえる.苫小牧では「寝苦しい夜」なんてないのである.
という訳で,日中は自主謹慎で夜に出撃.気温は20℃まで下がっている.ガスっぽい.
<温泉看板>
・羽根アリが出ているが危険な状態ではない.互いに集まる性質があるらしく,幾つかの小さな群れに別れている.(右上画像)
・シデムシの幼虫.何シデムシか分からないし,真っ黒に写ってしまったので割愛.
・ナカジロキシタヨトウ(20mm).画像が貯まってきた.
カミキリムシがいた.知っているカミキリ.ホソカミキリだ.
体長は26mm.人気のあるカミキリでは全然ない.眼の下から触角が出ているのが特徴.
ク○○タ(検索除け.わたしには偏見がある.KG専の人には来て欲しくない)を探している子供の目には入ってきづらい甲虫.聞かれれば教えてやるし,彼らはこんな虫の名前を知っていることにおそらく感心するだろう.だがそれ以上のことではなかろうから,聞かれなければ黙っている.
そもそも子供好きであるわけでもない.
・カミキリモドキとハムシダマシを足して割ったような甲虫.同定できないので割愛.
※ハラグロカミキリモドキ.
アオアカガネヨトウ.前翅長13mm.
全身像は8月4日.
学名はKarana laetevirens.「カラナ」は恐らくマケドニアの王カラノスを女性名詞にしたもの.小種名は(文法的に自信がないが)「喜ぶ+緑の」である.
・イネホソミドリカスミカメ.割愛.
<駐車場> …今日のドクガは2頭.
・コブノメイガの♀.シラホシヨトウ(19mm).
・まだいるエゾシモフリスズメ(53mm).
・オオハガタナミシャク(17mm).きれいに撮れたけど割愛.
今年もまた見つけることができた.レッドデータのカメムシ.
ツマグロマキバサシガメ.体長10mm弱.最新の環境省レッドリストでは「絶滅危惧?類」から「準絶滅危惧」になった.少しだけ絶滅から遠のいたわけで喜ばしいことである.
ベンチの裏に逃げ込んだのでベンチを動かす.この虫でなければ普通はそこまでやらない.この虫はわたしにとって特別な虫である.
8月の湿っぽい夜に現れる.これで毎年の課題の一つを達成.
初見の蛾.
ニレキリガ.測定漏れ(ツマグロマキバサシガメに気を取られていた).最初ハマキガかと思った.ヤガは色々なのがいるので油断がならない.
<温泉看板>
・クワエダシャクがまたいる.見栄えのいい蛾である.正面から顔面接写.
8月7日にコブノメイガの♀を貼ったが,♀には「コブ」がないのでつまらない.♂を見つけた.
前翅長8mm.前翅前縁の真ん中辺にあるでき物みたいのが「コブ」.適応上の機能は全然わからない.
みやましろさんのブログ「宮崎の昆虫」の記事「コブノメイガ」で,移動性の蛾であることをはじめて知った.ここは北海道なのだが.ちょっと遠すぎないかい.
おやおやと思って検索.サイト「島根県農業技術センター」の「病害虫データベース コブノメイガ」には,毎年,海外から飛んでくる中型のガで,国内では越冬しないと考えられている。成虫の翅の前縁に黒紫色のコブのようにみえる部分があることから,この名前がついている。多発生する年とそうでない年があり,発生時期も年による差が大きい。
とある.ほほー.他方,(株)インタラクトのHP「農業ドットコム」の「農業図鑑 害虫/いね」では,
越冬態は未確認、飛来説もある。北海道では年2回、九州では年4回発生することが多い。
とある.時々大発生する有名な害虫の割りには,はっきりとは生態がつかめていないようだ.講談社『大図鑑』はノーコメントである.
その他のメイガ(沢山いる)は撮ったり撮らなかったり.同定も後回し.