クロモンアオシャク.カシワマイマイ.ナカスジシャチホコ.トビマダラカスミカメ.ナガヒラタムシ.シャンハイオエダシャク.

オオクワゴモドキ

 午前中,職場に休暇届.明日も休む.
 さすがに苫小牧も気温が上がってきた.最高気温が28℃.室内はもう少し温度が高い.内陸部や内地に比べればゴミみたいなものかもしれないが,暑いものは暑い.
 扇風機を回して引きこもり.


 夜になって気温が下がったのを見計らって出撃.8時半.


 <温泉看板>
 お盆休みだからか.月曜日だというのに人が多い.親子連れが懐中電灯を持ってキャンプ場の方向から流れてくる.
 キャンプは中学の行事を最後に子供の頃に3回.わたしはアウトドアを喜ぶ人間ではない.とりわけ,外での食事はどんなものでも美味しく感じられない.
 ・逆さまにとまったクワコ(17mm).
  ※違う.オオクワゴモドキだ.
 オオアヤシャク(30mm).
 ・ウストビモンナミシャク(測定×).翅を立てた状態で裏面が分かる.

 とりあえず鮮やかな蛾も撮っておく.
クロモンアオシャク
 クロモンアオシャク.前翅長14mm.
 台湾の昆虫サイトを回ってみると「櫟緑尺蛾」と「紅角緑尺蛾」の2種の呼び名が見られる.
 学名Comibaena delicatiorについては,『生物学名辞典』にちょうど載っている.

属名:(ギ)k[-o]mos 束,包み+(ギ)bain[-o] 歩く.幼虫がオークの葉片を身につけて歩く習性から.小種名:より繊細な(比較級).  (p.296)

 幼虫の状態については「晶子のお庭は虫づくし」内「クロモンアオシャクの観察日記」を参照されたい.


 <駐車場>  花火の臭い,煙.

 このところ某掲示板で話題になっている蛾.
カシワマイマイ
 カシワマイマイ.前翅長22mm.これは♂.まだ♀は未見.灯火に来ずらいという話もある.

 ・モンキアカガネヨトウ(15mm).ベニヒメシャク(8mm).これは上手く撮れた.
 ・テンクロアツバ.ドクガ*2.サザナミスズメsp..アマヒトリ(12mm).
 ・ヤスジシャチホコ(20mm).モントガリバ(13mm).ツマキリエダシャク(13mm).ここら3種は2化組の可能性大.
 ・ダニだらけのエゾアカガネオサムシ.これは「ふたば」へ.
 ・不明中型ヤガ,未同定( ´∀`)/~~.


 <温泉看板>

 白トビ気味に撮ってみる.
ナカスジシャチホコ
 ナカスジシャチホコ.16mm.

 ナカスジを撮っている時にカメムシを見つける.もう蛾どころではなくなる.
トビマダラカスミカメ
 これは2年振りのトビマダラカスミカメ.前回はコンビニの窓だったのでじっくりとは撮れなかった.チャンス.
トビマダラカスミカメ
 体長6mm.背景とほとんど同じ色なのでいい感じには撮れなかった.(つД`).
 この虫については以前にまとめ記事を書いたことがある.そちらを参照されたい.
この夜*2.

 これはタロさんのブログ「風の色,雨の匂い」で少し前に予習ずみだった虫.このブログはレベルの高い題材を扱っているのでわたしには勉強になる.ここで見てなければ同定不能に陥って「ふたば」あたりに投稿していたに違いない.
ナガヒラタムシ
 ナガヒラタムシである.黒っぽくてあんまり冴えない虫.体長14mm.
 横から撮ってみたがあんまり平たくない.
ナガヒラタムシ
 顔をアップすると,顎が結構しっかりしている.朽ち木系の虫なのでそこら辺はぬかりない.
ナガヒラタムシ
 この虫は北隆館『昆虫大図鑑Ⅱ 甲虫篇』の巻頭を飾る虫である.ということは進化的に古いタイプということだ.ネットに情報があった.北村雄一「SCIENCE hilihili」内「Archostemata」が詳しい.

 その他.ヨツボシホソバは今夜は少ない.
 その代わり,ネグロケンモン*5.ピークとしかいいようがない.


 コンビニであからさまな初見蛾.窓のちょうど向こう側で立ち読みしている御仁が移動するの辛抱強く待つ.立ち読みはかくも迷惑・不快な行為なのである.もたもたしていると蛾が動き出すかもしれないではないか.どうしてくれるんだ.
 ようやく立ち読み人がいなくなるが,案の定,蛾は落ち着きを失っている.やっとの撮り.
シャンハイオエダシャク
 シャンハイオエダシャク.14mm.特徴となる後翅の「尾」部分のいたんだ個体だったのが残念.