クロクモヤガ.クロウスタビガ.
「愚痴」と「地味な虫画像」に充ち満ちた当ブログにようこそ.
さて10月.昨年も一昨年も,10月に入ると更新頻度が激減している.
今シーズンは晩秋まで秋蛾を追いかける予定のつもりでいるのに,いきなり出鼻をくじかれたカメラ故障.
仕方ないやでコンデジで夜回り.光量が足りないかもしれないので電気カンテラを携帯する.
気温は14℃.空の低いところに,下弦に近い月がオレンジ色に浮き上がってくる.
落ち蛾.
クロクモヤガ.前翅長16mm.青めの強いフラッシュ.
測定時に驚いて裏返しになる.そのまま固まる.
下翅に模様のある蛾ではないので裏から見て見栄えはしない.
・オオバコヤガ(16mm).クワコ(21mm).
<温泉看板>
最悪のポジションだ.ライトのすぐ横.初見の大物だというのに….
クロウスタビガ.前翅長45mm.
どうやっても色が出ない.眼視でもこんな色合いに見えるので仕方ないと言えば仕方ない.この蛾を見られるのも,もうこれっきりかもしれない.せめてしっかり観察しておこう.
あとはトビケラ散在.ミクロ蛾さえいない.
街灯下の落ち蛾を探そう.
<覚生川通り>
・20mmのスレ気味のおそらくモンヤガの類.どうしても青白く写ってしまう.カンテラで照らしてフラッシュを抑制すると,今度はスローシャッターになってぶれてしまう.ISOをいじったりあれこれするがダメ.絶望.
でも悪いことばかりではないのが「アーラヤの罠」である.人生というのはテキトーに美味しい餌を撒いて釣ることで「苦しみという真理」から目を逸らせる構造を持っている.要するに何を言いたいかというと,足元にウスタビガが翅を広げて落ちているのである.
42mm.露出を落として撮り.こちらが本来の色である.
クロウスタビガは,クスサンの後に続く秋のヤママユ.コンデジでなければ顔のアップを撮るのだが,わたしの技術でこのカメラではピントを持ってこられない.
その他の落ち蛾はなし.